GM輝夜
『レーゲル』とは概念であり、永遠として不滅
プロローグ
"世界の敵"を自称する〈クィアンマ・レーゲル〉率いる戦闘用ルーンフォーク〈レーゲルリッター〉。
オルレイア国、果ては世界を破滅させる可能性を持つレーゲルを追う諜報機関〈特務局〉と、最高の実地部隊〈特務騎士〉。
その何れにも介入せず、ただ己が守りたいものの為に剣を振るう〈銀の剣士〉と、〈自由を許されたレーゲルリッター〉。
1500年前より続く永劫の輪廻は、彼と彼女の可能性に興味を示した。
【LR】(レーゲルリッター)
当シナリオは、〈レーゲル〉を追う二つの陣営の視点からなるワールドシナリオです。
PL/PCは、世界存亡を懸けて戦う諜報機関〈特務局〉より応援依頼を請けます。
或いは、一人でも多くの〈レーゲルリッター〉を救い出す方法を探す〈銀の剣士〉より、極秘に協力を願われるかもしれません。
その何れにせよ、〈レーゲル〉を中心に物語は進んでいきます。この展開でさえ、〈レーゲル〉の思惑通りなのかもしれません。
さて、当シナリオでの、とある冒険者の行動は、別の冒険者に影響を及ぼします。
登場人物が異なっていようと、それはひとつの大きな河の流れのように続く物語なのです。
追加ルール
当シナリオでは、戦闘難易度の調整の為、以下の追加ルールが適用されます。
コンセプトは、「スピード、派手さ、達成感」。
戦闘ルール
当シナリオの冒険者は、各々が〈レーゲルの意思〉に抗う可能性を秘めています。
これは潜在的な力として備わっていて、時に爆発的な威力として昇華することが出来ます。
言ってしまえば、ゲージを溜めて放つ必殺技のようなシステムです。
別ページ参照
最後の願い
PL/PCは、セッションにおける戦闘の中で一度だけ、あらゆるダイスを振りなおす、或いはGMに振りなおしの要求を行うことが可能です。
ダメージロールの場合、変転後などではなく、初期から振りなおしになります。
PL/PCに付き一度ではなく、パーティで一度だけ、と言う点に注意してください。
魔法が大回転したり、外せない一撃の場面で使うといいかもしれません。
クリティカルヒット
魔物の打撃点決定の際のダイスロールの出目が「10」以上だった場合、打撃点を更に「+ML」点します。
「▽痛恨撃」を持っている魔物データに関しては、その表記に従います。
PCが使役している魔物(妖精、ゴーレム、騎獣など)は対象外です。
NPC参戦ルール
シナリオによって、NPCがパーティに参入する場合があります。
NPCはHPが0以下になった場合に死亡することはありませんが、いかなる効果によっても復帰することが出来ません。
また、NPCの行動はGMが管理し、手番の最初か最後のいずれかに行動します。
舞台・設定
NPC紹介
特務局
“長官”イリアスタ・マーティッド(人間/女/30歳)
「地獄の釜の蓋を開けて飛び込み、そこから生還すること。それが我々に求められる任務だ」
オルレイア王国特務局長官。
その立場上、最前線に姿を出すことは稀ですが、"レーゲルリッター"シンフォニアシリーズを単独撃破出来る程度の実力を備えたエリートです。
“狂気の方程式”ユーリー=スワンメルダム(人間/男/38歳)
「ウンウン。最高だぁねぇ~~!!」
特務局屈指の研究員の一人で、紫のパーマが特徴的な男性です。
日夜、正体不明な魔動機やポーションの試作に勤しんでいて、局員からも距離を置かれているそうです。
生み出した作品の出来栄えこそが全てであり、周りへの影響は殆ど気に留めていない様子。
レーゲルリッターのシステムに、不完全ながら唯一手を付けられる存在で、命令の書き換えやユニット換装程度ならこなしてしまいます。
しかし、それらは全て〈レーゲル〉にはお見通しで、彼女の手の上で踊らされている事に当人は気付いていないのが何とも憐れなことです。
“真紅の剣姫”カーラ(人間/女/18歳)
「お姉様? 何を気色の悪い事を......」
〈百の勇者亭〉の冒険者だった魔剣士です。
自らを「お姉様」と呼ぶレーゲルリッターの行方を追う為、特務騎士に就任しました。
レーゲルリッター
クィアンマ・レーゲル(人間?/女/不詳)
「それが君の"可能性"か?」
1500年前から現在まで、〈レーゲル〉と呼ばれ続けている存在です。
魔動機術に特化していて、〈レーゲルリッター〉や〈レーゲルクラフト〉を生み出しています。
「世界中のあらゆる生物の魂の一体化、魔動機による意思ネットワークの構築」を展開させています。
順当に行けば、世界は彼女の手によって一つになるはずですが、そんな自身を超える可能性が世界から見出せないか、趣味として活動しています。
その為、並の冒険者では手に負えない〈レーゲルリッター〉を退けるような存在へは興味を示すことでしょう。
“心を探す人形”アイリス(ルーンフォーク/女/?歳)
「――私は――私には、まだ――理解できないことが、多いです」
ある目的のために活動する戦闘型ルーンフォーク「レーゲルリッター」の一体で、型番は『ユーフォリアQ9-V2』です。
レーゲルリッターは同型の個体とは記憶を完全に共有しており、何度でも肉体を使い捨てることができますが、製造中止となった『Q9』の最後の一体である彼女には、代わりがいません。
一方で、最後の一体となってしまったことが、彼女に「自我」を与えるきっかけとなりました。
不完全ながら感情を有しており、今では「アイリス」の名が与えられ、ゲッカに保護されています。
デュスノミアG4
「――Over Drive――」
圧倒的な範囲火力を持つ、殲滅型のレーゲルリッターです。
高出力のエネルギーユニットと、その力を限界まで引き出すオーバードライブ機能が搭載されており、リッターの中でも特に高い戦闘力を持ちます。
その他
“銀の剣士”ゲッカ・ルーティム(人間/男/19歳)
「 戦う理由が、そこにあるのなら。それを業とし、剣となろう・・・ 」
温厚篤実な性格且つ、雲心月性な人柄の持ち主です。
目的の為なら非人道的な事でさえ行う特務局に対して警戒意識を持っています。
「クィアンマ・レーゲルを追う」と言う目的は同じですが、なるべく干渉は避けています。
供にいる「アイリス(ユーフォリアQ9)」を狙った行動を起こすようであれば、例え同じ人族が相手であろうと刃を向けることでしょう。
用語集
レーゲル
概念であり、永遠として不滅。
レーゲルの意思
世界は一つの大樹で成り立ち、それは箱庭のようなもの。
不要な枝葉は斬捨てて、完全なる世界の意思統一を目論む。
これがレーゲルの意思と呼ばれるものです。
気が遠のくほどの古来から、レーゲルの意思は存在し続けてきました。
そして現代でもこれに賛同する者は絶えず、世界にとっての不穏分子を粛清しています。
この意思に賛同する者が存在し続ける限り、レーゲルは永遠として不滅なのです。
クィアンマ・ミュラー・レスフェルト
1500年前(魔動機文明時代)の科学者です。
ルーンフォークの製造に携わっており、その傍ら、脳と記憶と魂の関連性について研究していました。
その頃の著作として『偽りの記憶』『魂の行方』などがあります。
30歳の時、自身の研究室にて、頭を銃で撃ち抜き自殺しています。
遺書には以下のように記されていました。
「私は彼であり、彼は不滅であるのだから、私もまた不滅である。私の死によって、それが証明されることになるであろう」
レーゲルリッター
〈クィアンマ・レーゲル〉の手により生み出されたルーンフォークです。
元々、情報体が肉体を乗り換えて受け継がれるか、ネットワーク構築試験の為に量産されました。
その際に備えられた防衛機能があまりにも過剰すぎたことで、この世界で最も強者に近いとされる、冒険者の戦闘力を測る絶好の存在になってしまいました。
クィアンマへライブラリを通して情報伝達をしていて、全てのレーゲルリッターは、間接的に記憶を共有していると言えます。
自我や個性と言った概念自体を備えていない為、あらゆる呼び掛けには無感情です。
しかし、致命的なバグにより、クィアンマがレーゲルリッターの一時記憶デバイスである、サブライブラリごと破棄せざるを得なかった出来事もあったそうですが...。
レーゲルリッターは、目的に応じて様々なバリエーションが存在します。
そのそれぞれに、「シリーズ名+型番」の名が付けられています。 (例)デュスノミアG5-T930
背部に独自のユニットを装備していて、それによって圧倒的戦闘力を実現しています。
レーゲルクラフト
レーゲルシステム
レーゲルウェポン
〈レーゲルの意思〉に賛同する者達に、クィアンマが趣味で渡している特殊兵器です。
長剣や重火器のような武装や、身体能力を爆発的に向上させる装備など、種類は様々です。
普通とはかけ離れた者達が手にする為、対峙の際には苦戦を強いられるでしょう。
レーゲルラボ
特務局
オルレイア王国の機関のひとつですが、今現在、その存在は公にされていません。
イリアスタ・マーテッドが長官を務め、各地方から引き抜かれた精鋭冒険者で構成されています。
いわゆる軍とは独立していて、ある程度自由な判断で活動する権限が与えられています。
元々、キザルゲレスの内部調査を主として活動していました。
現在は、レーゲルリッター及び、それを率いる存在を追っています。
特務騎士
特務局の実戦部隊の総称です。
基本的にはスカウト制で、自ら志願する事は出来ません(そもそも公に知られていない)。
与えられる任務の都合上、完全なる実力主義を掲げているため、オルレイアの外からやってきたメンバーも少なくありません。
特級難易度の任務をこなす為、構成員の入れ替えが激しく、ベテランと呼べる者は殆どいません。
ログ
メインシナリオ
世界をひとつの集合体に。それを誰が望み、誰が動き、そして誰が是とするか。
ただ、冒険者がひとつの村の危機を救ったと言う事実に変わりは無く。
こうして、大きな野望は、小さな出来事で始まりを告げたのだ。
世界はひとつの箱庭。伸びて不要とかした枝葉は、切り落とさねばならない。
世界はひとつの箱庭。不穏分子は、粛清せねばならない。
世界はひとつの箱庭。そうして創りあげられた麗しさに、個の存在など皆無。
こうして世界は、枯れ葉一つ無い、完全なる大樹と化していく。
【LR】創塵月霞
クィアンマの干渉を受けないレーゲルリッターの居場所を掴めたと知らされた冒険者は、ただちに拘束任務を開始する。
相対するは、かつて英雄と呼ばれた剣士。
その瞳に、揺るがぬ覚悟を携えて。
サブシナリオ
レーゲルリッターを利用する蛮族。
その蛮族さえも利用するクィアンマ・レーゲル。
焔に包まれし密林で、万物を呑み込む破滅の光が炸裂する。