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“魔都”ディエスヘイム
ムーラ河に面するように港が突きだした交易都市です。
十数年前に湿原の蛮族によって攻め陥とされ火に包まれたこの都市は、ようやく復興の兆しが見えてきました。
戦の傷痕は深く、まだまだ街の至るところでスラム街が形成されて、戸籍の構築も思うように捗っていません。
現領主は、伯爵位を持つ“竜伯”バロール=オルナ=リンドヴルムです。
軍政を敷き、市民に対する抑圧が翳りを落としてはいますが、それ故に比較的安定した行政を構築しつつあります。
「従属には隔てない生を、反逆には死を」といった領主の意向により、従属するならば蛮族にすら市民権が与えられつつあります。
市内で生活する蛮族は、まだまだ全体の数は少なく生息区画は分けられているものの、要役に付く蛮族の姿もないわけではありません。
それ故に守りの剣は存在せず、内外に常に敵を抱えている状態です。
この街は、かつて組織犯罪集団によって支配され、それと結びついた蛮族により廃都寸前まで追いやられています。
街全体が混沌とした犯罪の中にありましたが、新領主の強行ともいえる治政により、交易都市として復活しつつあります。
しかし、現在でも組織犯罪は途絶えず、蛮族との繋がりも見え隠れして治安は非常に悪い状態です。
また、立地上、蛮族街オルヴァンが反乱した場合には、望むと望まざるとに寄らず、迎え撃つ第一の砦になるため、蛮族街を牽制する政策が見られることもあります。
意図と目的
ディエスヘイムは、情報戦を主眼に構成された、治政機関とマフィアたちによる抗争事情です。
市街情報戦に冒険者が首を突っ込み、情報戦を繰り広げ、破壊し、問題解決していくために作られた都市設定です。
オルレイアへと依頼が流れるシステム(状況)と、オルレイアから冒険者短時間で移送出来る技術(状況)があります。
日常的に、人材を求めて百の勇者亭に依頼が舞い込み、内部抗争が頻繁に起こる都市のため、市街地抗争のセッションに向いています。
蛮族街ほどではありませんが、蛮族の往来もある程度認められ、また、守りの剣も設置されていないため、蛮族PCを利用したセッションも行い易いでしょう。
場所
オルレイアから北東に徒歩三日(馬にて半日)のムーラ河沿い。
蛮族街オルヴァンから西に徒歩三日ほど。
地形
ムーラ河に面し、港を発達させた交易都市です。
リーゼン地方に跨る大交易路ムーラ河の事実上の終点であり、その地理的利点が、この都市の復興に貢献している原動力の1つとなりました。
オルレイアやオルヴァンへ至る街道は整備されていて、人族と蛮族街を結ぶ、事実上の緩衝都市です。
NPC
辺境伯 “竜伯”バロール=オルナ=リンドヴルム
(人間/男/22歳)(一人称「俺」/二人称「お前」)
技能:ファイター15/ライダー13/エンハンサー5/セージ1/(統治者3)
コネクション:取得不能
名前色:
「自分の力で居場所が欲しい奴はここで勝ち取れ。その権利はくれてやる」
「お前の無駄な言葉は聞くつもりはない。働くか、死ぬか。──選べ」
口の端に人を小馬鹿にしたような笑みを浮かべる長髪の男。
冒険者上がりで、その名声と金の力によって貴族位を簒奪しました。
優秀な戦士であり、大竜を御し、威圧政治を行っています。
来るものは拒まず、刃向う者は切り捨てる、という単純明快な態度のため、一部の界隈で非常に恐れられています。
実力主義で有能な者は、人蛮族隔てなく重用するため、彼の下にある組織内では軋轢が絶えませんが、
それらの方針が、廃墟同然だったディエスヘイムを復興のレールへと乗せることに成功しました。
細かい勘定は苦手なため、多くの部下を求め、丸投げにしがちです。
また、自己中心的なところがあり、享楽のために市街地に好きに降りていくところもあるようです。
傭兵団“竜の爪”は、バロールの息がかかった私設傭兵団ですが、それ以外にも個人的な私兵団があるという噂があります。
参謀 “鋼鉄の参謀”ルジェルータ=ルパード=ラングレイス
(ナイトメア/女/21歳)(一人称「私」/二人称「君たち」)
技能(参考):セージ11/プリースト(キルヒア)7/(統治者11/軍師7)
コネクション:50/200/400
名前色:
「信用はするが確認する。それが政治というものだ」
戦争狂を父に持つ、貴族の娘。
かつては、前線都市を支える要人の1人でした。
現在は、オルレイア政府の指示の元、ディエスヘイム復興政治の任についています。
オルレイア政府が彼女を抜擢したのは、現領主の目付け役にするためだといわれています。
彼女は、単に「参謀」と呼ばれています。
その呼び名の起こりには諸説がありますが、呼び名に固定されず、行政的な仕事にも関わっていて、様々な分野をカバーできる才女です。
性格は極めてシビアであり、物事には冷血に取り組みます。
平素から角を見せ、ナイトメアを公言しており、実力主義を掲げるディエスヘイムの象徴ともいえます。
なまじ才能に溢れているせいか、他人に仕事を任せられないタイプであるらしく、多岐に渡る膨大な仕事を殆ど一人で抱えています。
過労を心配されていますが、本人に止める気はありません。
良くも悪くも政治の要であり、最も恨まれ易い人物の1人で、彼女の身の安全はディエスヘイム復興の根本に関わっているとも言えます。
護衛 “元騎士”マインツ=ヘッセ
(人間/男/27歳)(一人称「自分」/二人称「君たち」)
技能(参考):
コネクション:
名前色:
「犬死をも辞さぬ所存。それが自分の任務であります」
ルジェルータの警護を務める男。オルレイアの傘下にあった騎士団の元団員です。
過去の任務よりルジェルータの護衛の任務についていた。
任務に極めて忠実な、非常にお堅い人物でしたが、
ルジェルータの異動に伴い、騎士団を止めて、ルジェルータに無理をいって、傭兵として護衛の任を継続しました。
ルジェルータに対する忠義は並大抵ではなく、彼女に惚れているのではないかという噂まであります。
ルジェルータも彼には一定の信頼を置いており、公務の際には護衛として連れ歩いています。