GM輝夜

『レーゲル』とは概念であり、永遠として不滅

プロローグ

 "世界の敵"を自称する〈クィアンマ・レーゲル〉率いる戦闘用ルーンフォーク〈レーゲルリッター〉。
 オルレイア国、果ては世界を破滅させる可能性を持つレーゲルを追う諜報機関〈特務局〉と、最高の実地部隊〈特務騎士〉。
 その何れにも介入せず、ただ己が守りたいものの為に剣を振るう〈銀の剣士〉と、〈自由を許されたレーゲルリッター〉。
 1500年前より続く永劫の輪廻は、彼と彼女の可能性に興味を示した。

【LR】(レーゲルリッター)

 当シナリオは、〈レーゲル〉を追う二つの陣営の視点からなるワールドシナリオです。
 PL/PCは、世界存亡を懸けて戦う諜報機関〈特務局〉より応援依頼を請けます。
 或いは、一人でも多くの〈レーゲルリッター〉を救い出す方法を探す〈銀の剣士〉より、極秘に協力を願われるかもしれません。
 その何れにせよ、〈レーゲル〉を中心に物語は進んでいきます。この展開でさえ、〈レーゲル〉の思惑通りなのかもしれません。
 さて、当シナリオでの、とある冒険者の行動は、別の冒険者に影響を及ぼします。
 登場人物が異なっていようと、それはひとつの大きな河の流れのように続く物語なのです。

舞台・設定

街・遺跡

《アンゲル湿地》

 オルレイア東部に位置しムーラ河に差し掛かる手前にある、ちょっとした湿地帯です。
 辺りには小さな集落が転々と存在しています。
 時たま、凶暴な魔物や低級蛮族が姿を現すこともあります。

《レーゲルラボ》

 ラクシアの各地に存在するクィアンマ博士が建てた施設です。
 レーゲルリッターを生成・改造する為のジェネレーターの他、魔動機"レーゲルクラフト"が格納されています。
 その数は百を超えると言う。どのラボも必要と在らば瞬時にブートアップ出来る事から、レーゲルの影響が限りなく無限に近い事が知れるでしょう。

出来事

《銀の背反》

 オルレイアの冒険者であった"銀の剣士"ゲッカ・ルーティムが、オルレイア王直属の諜報機関〈特務局〉を襲撃した事件の呼称です。
 ゲッカは特務局にて保護されていたレーゲルリッターの1体を強奪し、数十人の局員に危害を与えて去って行きました。
 特に、"長官"イリアスタ・マーティッドは、ゲッカとの交戦にて右腕を斬り落とされる重傷を負いました。
 特務局自体が秘匿機関のため、公にこの事件は知られていませんが、最早かつての英雄は、母国に背いた史上最悪のテロリストとして捉えられています。

NPC紹介

特務局

“長官”イリアスタ・マーティッド(人間/女/30歳)

「地獄の釜の蓋を開けて飛び込み、そこから生還すること。それが我々に求められる任務だ」

 オルレイア王国特務局長官。
 その立場上、最前線に姿を出すことは稀ですが、"レーゲルリッター"シンフォニアシリーズを単独撃破出来る程度の実力を備えたエリートです。
 《銀の背反》にて、ゲッカによって、右腕を損傷する重傷を負わされました。
 その為、特務局の中でも最も"銀の反逆者"に敵対心を燃やしています。

“狂気の方程式”ユーリー=スワンメルダム(人間/男/38歳)

「ウンウン。最高だぁねぇ~~!!」

 特務局屈指の研究員の一人で、紫のパーマが特徴的な男性です。
 日夜、正体不明な魔動機やポーションの試作に勤しんでいて、局員からも距離を置かれているそうです。
 生み出した作品の出来栄えこそが全てであり、周りへの影響は殆ど気に留めていない様子。
 レーゲルリッターのシステムに、不完全ながら唯一手を付けられる存在で、命令の書き換えやユニット換装程度ならこなしてしまいます。
 しかし、それらは全て〈レーゲル〉にはお見通しで、彼女の手の上で踊らされている事に当人は気付いていないのが何とも憐れなことです。

“真紅の剣姫”カーラ(人間/女/18歳)

「お姉様? 何を気色の悪い事を......」

 〈百の勇者亭〉の冒険者だった魔剣士です。
 自らを「お姉様」と呼ぶレーゲルリッターの行方を追う為、特務騎士に就任しました。
 実は、『プロジェクト・イヴ』にて作り上げられた強化人間のオリジナルの魂を、悠久の時を経て継いだ存在で、その為に、とあるレーゲルリッターに執拗に追い回されています。

 クィアンマ・レーゲルと唯一接触したとされる特務騎士なので、特務局からは上々の待遇を受けていますが、本人はそれを快く思っていません。
 実際はゲッカ・ルーティムの参入により命を救われただけである為、力無い自分を認められないのでしょう。

レーゲル関連

クィアンマ・レーゲル(人間?/女/不詳)

「それが君の"可能性"か?」

 1500年前から現在まで、〈レーゲル〉と呼ばれ続けている存在です。
 魔動機術に特化していて、〈レーゲルリッター〉や〈レーゲルクラフト〉を生み出しています。
 「世界中のあらゆる生物の魂の一体化、魔動機による意思ネットワークの構築」を展開させています。
 順当に行けば、世界は彼女の手によって一つになるはずですが、そんな自身を超える可能性が世界から見出せないか、趣味として活動しています。
 その為、並の冒険者では手に負えない〈レーゲルリッター〉を退けるような存在へは興味を示すことでしょう。

“心を探す人形”アイリス(ルーンフォーク/女/?歳)

「――私は――私には、まだ――理解できないことが、多いです」

 ある目的のために活動する戦闘型ルーンフォーク「レーゲルリッター」の一体で、型番は『ユーフォリアQ9-V2』です。
 レーゲルリッターは同型の個体とは記憶を完全に共有しており、何度でも肉体を使い捨てることができますが、製造中止となった『Q9』の最後の一体である彼女には、代わりがいません。
 一方で、最後の一体となってしまったことが、彼女に「自我」を与えるきっかけとなりました。
 不完全ながら感情を有しており、今では「アイリス」の名が与えられ、ゲッカに保護されています。

その他

“銀の反逆者”ゲッカ・ルーティム(人間/男/19歳)

「 戦う理由が、そこにあるのなら。それを業とし、剣となろう・・・ 」

 温厚篤実な性格且つ、雲心月性な人柄の持ち主です。
 目的の為なら非人道的な事でさえ行う特務局に対して警戒意識を持っています。
 「クィアンマ・レーゲルを追う」と言う目的は同じですが、なるべく干渉は避けています。
 供にいる「アイリス(ユーフォリアQ9)」を狙った行動を起こすようであれば、例え同じ人族が相手であろうと刃を向けることでしょう。
 《銀の背反》にて、多くの同胞を斬り伏せ、国で保護されていたレーゲルリッターを強奪したことから、"銀の反逆者"と言う蔑称が付けられました。

用語集

レーゲル

 何万年と言う気の遠くなるような太古に存在した人物です。
 ただひとつの情報体がすべての生物の精神を乗っ取り、ただひとつの意思によって世界が統一されるという考えを提唱しました。
 この考え方に賛同する者達のことを指す場合もあります。

レーゲルの意思

 世界は一つの大樹で成り立ち、それは箱庭のようなもの。
 不要な枝葉は斬捨てて、完全なる世界の意思統一を目論む。
 これがレーゲルの意思と呼ばれるものです。
 気が遠のくほどの太古から、レーゲルの意思は存在し続けてきました。
 そして現代でもこれに賛同する者は絶えず、世界にとっての不穏分子を粛清しています。
 この意思に賛同する者が存在し続ける限り、レーゲルは永遠として不滅なのです。

クィアンマ・ミュラー・レスフェルト

 1500年前(魔動機文明時代)の科学者です。
 ルーンフォークの製造に携わっており、その傍ら、脳と記憶と魂の関連性について研究していました。
 その頃の著作として『偽りの記憶』『魂の行方』などがあります。
 30歳の時、自身の研究室にて、頭を銃で撃ち抜き自殺しています。
 遺書には以下のように記されていました。

 「私は彼であり、彼は不滅であるのだから、私もまた不滅である。私の死によって、それが証明されることになるであろう」

レーゲルリッター

 〈クィアンマ・レーゲル〉の手により生み出されたルーンフォークの総称です。
 元々、情報体が肉体を乗り換えて受け継がれるか、ネットワーク構築試験の為に量産されました。
 その際に備えられた防衛機能があまりにも過剰すぎたことで、この世界で最も強者に近いとされる、冒険者の戦闘力を測る絶好の存在になってしまいました。
 クィアンマへライブラリを通して情報伝達をしていて、全てのレーゲルリッターは、間接的に記憶を共有していると言えます。
 自我や個性と言った概念自体を備えていない為、あらゆる呼び掛けには無感情です。
 しかし、致命的なバグにより、クィアンマがレーゲルリッターの一時記憶デバイスである、サブライブラリごと破棄せざるを得なかった出来事もあったそうですが...。

 レーゲルリッターは、目的に応じて様々なバリエーションが存在します。
 そのそれぞれに、「シリーズ名+型番」の名が付けられています。 (例)デュスノミアG5-T930
 背部に独自のユニットを装備していて、それによって圧倒的戦闘力を実現しています。

レーゲルクラフト

 クィアンマが手がけた魔動機械の総称です。
 拠点防衛兵器『エピメテウス』、戦術爆撃兵器『ファニータンク』など、大規模戦を想定したものから、広範囲洗脳装置『デリューダー』など、そのジャンルは様々です。
 彼女の趣味(暇潰し)で、これらが無償で第三者の手に渡ることは珍しくありません。
 私欲のままに動く者、野望を打立てる者。それらが人族であろうと蛮族であろうと、彼女は手渡してしまいます。
 もっとも、それらは所謂量産型や試作型なので、扱われているパーツは耐久性に難がありますが、それを知らずに使う様が、彼女からしたら何とも滑稽なのです。
 レーゲルラボなどに配備されているオリジナルのレーゲルクラフトは、それの比にならない圧倒的威力を誇ります。

特務局

 オルレイア王国の機関のひとつですが、今現在、その存在は公にされていません。
 イリアスタ・マーテッドが長官を務め、各地方から引き抜かれた精鋭冒険者で構成されています。
 いわゆる軍とは独立していて、ある程度自由な判断で活動する権限が与えられています。
 元々、キザルゲレスの内部調査を主として活動していました。
 現在は、レーゲルリッター及び、それを率いる存在を追っています。

特務騎士

 特務局の実戦部隊の総称です。
 基本的にはスカウト制で、自ら志願する事は出来ません(そもそも公に知られていない)。
 与えられる任務の都合上、完全なる実力主義を掲げているため、オルレイアの外からやってきたメンバーも少なくありません。
 特級難易度の任務をこなす為、構成員の入れ替えが激しく、ベテランと呼べる者は殆どいません。

管理者

 リーゼン地方を中心に各地で暗躍している組織の通称で、彼らが自らを"世界の管理者"と名乗った事から名付けられました。
 レーゲルの意思を信仰し、完全なる統一世界を創りあげようと目論んでいます。
 レーゲルとは言うものの、この組織のトップはクィアンマではなく、別の存在が居ると推測されています。
 しかしながら、クィアンマ製であろう、レーゲルクラフトを所有しているなど、どこかで接触はあるようです。
 手の届く範囲、いわゆる小さな集落から段階的に侵略を進めている為、冒険者はこれを食い止める任務を依頼されるでしょう。

ログ

メインシナリオ

LR001 悪意の予兆(☆2)

 世界をひとつの集合体に。それを誰が望み、誰が動き、そして誰が是とするか。
 ただ、冒険者がひとつの村の危機を救ったと言う事実に変わりは無く。
 こうして、大きな野望は、小さな出来事で始まりを告げたのだ。

LR002 虚誕の日常(☆3)

 世界はひとつの箱庭。伸びて不要とかした枝葉は、切り落とさねばならない。
 世界はひとつの箱庭。不穏分子は、粛清せねばならない。
 世界はひとつの箱庭。そうして創りあげられた麗しさに、個の存在など皆無。
 こうして世界は、枯れ葉一つ無い、完全なる大樹と化していく。

LR003 消却されし場所(☆3)

 力なき者は、本能的に力を求める。
 力ある者は、力なき者に救いの手を差し伸べる。
 力ある者は、時として力なき者を嘲笑う。
 力なき者は、それに気付かず、今宵もまた踊らされる。

LR004 創塵月霞(☆8)

 クィアンマの干渉を受けないレーゲルリッターの居場所を掴めたと知らされた冒険者は、ただちに拘束任務を開始する。
 相対するは、かつて英雄と呼ばれた剣士。
 その瞳に、揺るがぬ覚悟を携えて。

 EX.ゲッカ、アイリス

LR005 解放の刻(☆8、9)

 ゲッカによって露とされた、レーゲルリッターの自我を取り戻す方法を知った冒険者は、イクシディアシリーズのライブラリが在るとされるレーゲルラボを目指す。
 待ち受けるは幾多のレーゲルリッター、そして拠点防衛兵器レーゲルクラフト。
 遂にその姿を現す、全ての元凶、クィアンマ・レーゲル。

 EX.拠点防衛型レーゲルクラフト、レーゲルリッター

LR006 百の侵攻(☆8~100)

 クィアンマはオルレイアの冒険者の秘める力を何度も目にし、ついに自ら力を試すべく、信じ難い挑戦状を冒険者へ叩き付けた。
 "百の勇者"に因み、"百のレーゲルリッター"と共にオルレイアへ襲撃する、と。
 守りの剣も機能しない、史上最強の相手に、オルレイアの全勢力を掲げて立ち向う。

 EX.レーゲルリッター*複数、レーゲルクラフト*複数

サブシナリオ

エンカウンター(☆4)

全てを焼し(☆6)

 レーゲルリッターを利用する蛮族。
 その蛮族さえも利用するクィアンマ・レーゲル。
 焔に包まれし密林で、万物を呑み込む破滅の光が炸裂する。

激戦の爪痕(☆7)

特務騎士認定試験(☆9)


リロード   新規 下位ページ作成 編集 凍結 差分 添付 コピー 名前変更   ホーム 一覧 検索 最終更新 バックアップ リンク元   ヘルプ   最終更新のRSS