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20150110_0
- 2015/01/10◥
- SYSTEM◥
- 01:28:25
- リーセティス様が入室しました。
- リーセティス◥
- 01:29:01
- 猫は編み続ける
- 01:29:21
-
- ◥
- 01:29:58
- 人の気配が減った百の勇者亭
- 01:31:03
- 猫耳の生えた青年は、テーブルを1つ陣取っている
- 01:32:07
- 机の上には毛玉。青年が持つものは編み棒
- リーセティス◥
- 01:32:30
- 「」
- 01:32:40
- 「……」黙々と編む
- 01:34:22
- 元々編み物が好きだと言うわけでもない
- 01:35:10
- きっかけは大切な友人からもらった毛玉
- 01:35:46
- 当初は猫の姿でがじがじとかじるだけだったのだが
- 01:36:13
- 「……」今ではご覧の通りのオオハマリである
- 01:36:35
- 「出来た」じゃーんと掲げつつ
- 01:36:53
(普通のマフラー , 丸いマフラー) → [普通のマフラー]
- 01:37:13
- 「うぅ、ついに念願の普通のマフラーが……」
- 01:38:11
- 編めども編めども何故か丸くなるマフラー
- 01:38:51
- 今、ついに、この瞬間、彼の手により普通のマフラーが完成したのである
- 01:41:01
- 編み物を始めてからまだ数週間ではあるが、継続して編み続けていることと、元々の器用さも相まってそこそこ見れる様にはなってきている
- 01:42:47
- 編み物も継続して続けた為にここまで上達してきた。
- 01:43:53
- 冒険者としても今では星4つ。5つに足がかからんかという勢いだ
- 01:44:09
- 「……んー」
- 01:45:24
- 「僕自身はどうなんだろう」
- 01:48:03
- "百の勇者亭"という大量の勇者を抱える環境においては忘れられがちではあるが、星4つとなると熟練の冒険者であると言える
- 01:49:17
- 冒険者としてのキャリアは間違いなく積み上げていっているが
- 01:49:32
- 「僕自身は何か変わったかなぁ」
- 01:52:11
- 本当に目的も何もなく、冒険者になった
- 01:53:07
- 目的もなく、ただただ仕事を続けた
- 01:53:54
- 「手を抜いたことはないけど」
- 01:55:33
- 命がけである以上、手を抜くことはない
- 01:55:57
- 自身だけでなく、皆の命もかかっている
- 01:57:21
- 「偽善か、利己主義か」
- 01:58:59
- 「皆の命を守るだけ、か」
- 02:01:00
- 「そもそも僕は守られてる立場だね」
- 02:01:23
- 「とんでもない思い上がりだ」
- 02:07:00
- では、とんでもない思い上がりをしていたことに気付いて
- 02:08:33
- 「……何もないなぁ」
- 02:10:41
- 「何もない」ぼふっとマフラーに頭から突っ込んで
- 02:11:37
- 冒険者という仕事を続けて仲間が出来た
- 02:12:33
- そこで知り合ったラーシュの家に勝手に住み着いた位には
- 02:13:57
- 冒険とは、彼にとって出会いの場にはなったのだろうが
- 02:14:15
- 「重い」
- 02:16:00
- 人が襲われて、村が潰れて。たくさんの人が――
- 02:16:07
- 「重い」
- 02:17:06
- 正義感がないわけでもない。これ以上被害を出すわけには行かないとは思うが
- 02:18:03
- 「僕には重い」
- SYSTEM◥
- 02:18:10
- リーセティス様が退室しました。
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