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20150527_0

2015/05/27
SYSTEM
22:53:18
クロエ様が入室しました。
TOPIC
22:53:54
オルレイア近隣 とある森にて:夜 by クロエ
クロエ
22:54:27
依頼と依頼の合間、薬草採取などの小銭稼ぎと訓練を兼ね、街の外へ出ることは少なくない。
22:54:49
今回もそうだ。前回の依頼から帰還し、なんとなく街に滞在する気にならず、部屋に戻ってすぐにまたオルレイアを離れ 森へとやってきていた。
22:55:10
昼は森で薬草を摘み、遭遇した狼やら低級妖魔を退けたりして。暗くなった今は、ぼんやりと 焚き火の前に座って、火を眺めていた。
22:57:46
「………」森の中は、夏の虫の鳴く音くらいしか聞こえない。あとは、燃やしている火のぱちぱちと火の粉が飛ぶ音くらいだろう
22:58:04
すぐ手に取れるよう傍らに立てかけた槍へと一瞥を向ける。思い出すのは前回の仕事の時のことだ。
22:59:38
自分の掌を見つめ、軽く 握ったり放したりして。 やがて、 小さく ため息をついた
23:01:31
「…人を殺すのなんて 別に初めてではなかったけれどー……」ぽつり 呟いて。思い返すのは、冒険者になる前の記憶。出来れば思い出したくない部類の、だが。 とりとめもなく 流れ出すものを止められもせず
23:03:09
「-……」人を人と思わないような奴等に、相応に惨めな最期を突きつけてやること―  それは自分の望みだった。 いや、今もそうだ。
23:04:42
そうして、実際にそれをやって。自分は満足だったのか。自分自身へ問いかけてみても答えは出なかった。
23:06:18
「……」あの山賊の絶望した顔も、諦観の言葉も。焼けた死体も。何一つ、自分の心を弾ませたりはしなかった。歪んだ喜びも、達成感も、何一つ なかった。
23:07:45
俯いて。前髪をくしゃっとかきあげた。酷い顔をしているのだろう と思う。
23:08:51
「…馬鹿ね。」もう誰にも、何にも期待なんてしないと思っていたのに、 結局は期待していたのだろう。復讐という行為に そのどこかに自分の心を少しでも晴らしてくれる何かがあるのではないか と
23:11:16
「……」目を閉じて、ふるふると小さく首を横に振る。そんなもの、最初に はじめから 捨てておくべきものだったなんて 今更気がつくなんて間抜けが過ぎる と、自嘲してしまう
23:13:25
「―…人を殺して、自分だけが救われようなんて馬鹿げた話。  …結局は、私も」自分が殺意を抱く相手と、同じ道を選んだことを忘れてはいけなかったんだ
23:15:57
逃げ道や言い訳を探すみたいに、物事の意味を探すことは止めよう。自分が選んだのは、もう そういう道だ。
23:18:05
ただ、心に燃える虚ろな暗い衝動に従って 狂人のように生きてー  いつか、その業に潰されて惨めに死のう。それが、この命の意味でいい。
23:21:01
そんな風に、燃える火の音を聞きながら、一人の長い長い夜は 静かに更けていくのだった。
SYSTEM
23:21:18
クロエ様が退室しました。