文字:

20160828_1

2016/08/28
SYSTEM
21:10:26
ロリア様が入室しました。
21:11:55
 
21:11:59
 
21:12:09
 
21:12:56
 これは、とある少女の小さな小さな物語…
21:14:02
 ハイマンとして生を受け、両親からの愛情を受けて、健やかに育った
21:14:20
 純粋だった、無垢だったころのお話
21:14:26
 
21:14:50
 少女の名は ロリア・ノーシュ
21:15:43
 ノーシュ家に生まれた、一人娘
21:15:50
 
21:16:11
  さて、物語の始まりです…
21:16:25
 
21:16:27
 
21:16:32
 
21:18:02
ロリアはいつものように、朝目を覚ます
21:18:47
まぶしい朝日に目を思わず閉じてしまいつつ、ベッドから出る
21:19:37
そして、部屋を出れば空腹のおなかを刺激する美味しいそうな朝ごはんの匂い
21:20:12
「おはよう、ロリア」
21:20:57
「ロリア、おはよう。よく眠れた?」
ロリア
21:21:21
「うん、おはよう。お母さん、お父さん。ぐっすりだったよ」
21:21:53
「そう、それはよかったわ。さぁ、ご飯をたべましょう。」
21:22:12
「顔を洗っておいで、ロリア。」
ロリア
21:22:56
「うん、わかった」
21:23:25
いつもの朝、暖かい両親の声…
21:23:33
それがロリアは大好きだ
ロリア
21:24:04
「いただきます」礼儀正しく挨拶をする
21:24:28
「いただきます」同じく礼儀正しく挨拶をする
21:25:02
「いただきます、しっかりたべるんだよ」といって父も礼儀正しく挨拶をする
ロリア
21:25:44
「…おいしい!」ロリアは屈託なく笑う
21:26:20
「それは、よかった。作った甲斐があったよ。どんどんお食べ」父は優しく微笑む
21:26:47
「しっかり噛んでたべるのよ?」と母は少し心配そうに言う
ロリア
21:27:13
「うん、わかってる。へいきだよ」頷いてにこりとわらう
21:27:40
「ねぇ、お母さん?またお仕事にいっちゃうの?」
21:28:28
「…ええ、ごめんなさいね。ロリア、寂しい思いをさせてごめんなさいね。」申し訳なさそうに
ロリア
21:29:07
「ううん!わたしは、へいきだよ。だって、お母さんはいろんなおはなししてくれるもん」
21:29:21
「だからとっても、帰ってくるのがたのしみなんだよ」
21:29:53
「…そう?ふふ、今回もいっぱい帰ってきたらいっぱいおはなししてあげるわね」
ロリア
21:30:04
「うん!」
21:31:17
「メイビィ、気をつけるんだよ。くれぐれも無理はしないように」
21:31:34
「ええ、分かっているわ。ルーシュ」
ロリア
21:32:15
「お母さん、かえってきたらわたしもおそとにいきたい!」
21:32:43
「うーん、…わかったわ。一緒におでかけしようね。」
ロリア
21:32:53
「わーい!やくそくだよ!」
21:33:00
「ええ、約束よ」
21:33:25
「そのためにロリアは、もっと勉強していい子にしていないといけないな」
ロリア
21:33:37
「はーい、わたしがんばる」
白猫
21:34:47
『メイビィ、もう時間よ。いくわよ』
21:35:04
『ええ、そうね。いきましょうか』
ロリア
21:35:59
「わたしもはやく、マシロの言葉分かるようになりたい…」
21:36:16
「大丈夫よ、時期にわかるわ」
21:36:38
「そのためにもお勉強だな、ロリア」
ロリア
21:36:52
「うん!がんばる!」
21:37:12
「じゃあ、行ってくるわね」
21:37:30
「いってらっしゃい」
ロリア
21:37:55
「いってらっしゃい!マシロもいってらっしゃい!」
白猫
21:38:13
『…はいはい、行ってくるわよ』
21:38:34
そういって、母は仕事に出掛けていった
21:39:13
母は、冒険者で魔術師として二つ名も通っているほどの実力者
21:39:26
父は名のある学者で頭がとてもいい
21:39:37
そんな家にロリアは生まれた
21:40:18
 
21:40:48
母が仕事にでかけてから、1週間ほどたった
21:41:23
母は、帰らなかった
ロリア
21:41:46
「ねぇ?お父さん」
21:41:52
「なんだい、ロリア」
ロリア
21:42:07
「お母さん、まだ帰ってこないね?」
21:42:30
「…お仕事をがんばっている証拠だよ」といって父は微笑む
ロリア
21:42:55
「そっか!わたしもがんばらないとだね!いっぱいお勉強しなきゃ!」
21:43:04
「ああ、そうだね」
21:43:15
 
21:43:33
母は、それから一週間、また一週間たっても戻らなかった
21:44:18
そして、3ヶ月の月日がたったある日の朝
21:45:55
母の友人の神官が家を訪れました
21:46:16
ロリアと良く遊んでくれる優しい人です
21:46:32
そんな人がひどく悲しい顔をしていました
ロリア
21:47:11
「どうして、どんな悲しい顔してるの?」
神官
21:47:38
「…ロリア、お部屋にいっていてくれる?あとでおはなしするからね?」
ロリア
21:48:11
「……?わかった」頷いて部屋へと戻るロリア
21:49:02
部屋に戻ったロリアは、言われたとおり大人しく本を読んだり、勉強をしました
21:49:25
そして、しばらくして父が部屋にはいってきました
21:49:42
「失礼するよ、ロリア」
ロリア
21:49:53
「どうしたの?お父さん?」
21:50:43
「…大事なお話があるんだ。ちゃんときいてくれるかい?」父は寂しそうに悲しそうに微笑んでロリアに言います
ロリア
21:50:58
「うん、わたしちゃんときくよ」
21:51:32
父はロリアの目を見て、視線をあわせるようにいいました
21:51:52
 「 お母さんはもうかえってこないみたいなんだ 」
ロリア
21:52:19
「え?」
21:53:01
「…いいかい?よくきいておくれ」
ロリア
21:53:16
ロリアはなんとなくわかったきがしました
21:53:46
お勉強をしたからなのか、それは祖先からの知識なのかわからないけれど
21:53:59
わかってしまいました
21:54:44
 「 お母さんはね、…神様のところに帰ってしまったんだよ 」
ロリア
21:55:06
「どうして?」
21:55:58
「僕も、ロリアも…いつかはみんな神様のところに帰るんだよ。」
ロリア
21:56:23
「帰ってどうするの?」
21:56:39
「生まれ変わって、また生まれるために準備するんだよ」
ロリア
21:57:11
「なんで準備するの?」
21:58:12
「また、出会うためだよ。お母さんだったら、ロリアにまた会うためなんだ」
ロリア
21:58:45
「でも、お母さんやくそくしたよ」
21:59:33
「…帰ってくるって約束した」
21:59:42
「一緒にお出かけするって」
21:59:55
「またみんなでご飯をたべらえれるんでしょ?」
22:00:13
「…ロリア」
ロリア
22:00:46
「…っ、おかぁさんは……やくそくっ…したも、ん」ぶわっと涙が溢れ
22:01:22
父は黙って娘を抱きしめる、そしてロリアは声を上げて泣き出す
22:01:48
父も体を震わせていた、娘をしっかり抱きしめて父も泣いていたのだろう
22:02:54
 「大丈夫だよ、ロリア。お父さんがロリアを守る」
22:03:34
 「だから、大丈夫だ。…お父さんがずっとそばにいるからね」
22:04:13
そのときの父の言葉を、ずっとロリアは忘れていない。
22:04:26
昨日のように覚えている
22:04:40
 
22:04:55
こうして、ロリアは父と二人でそれから生きた
22:05:08
ロリアは、いつも笑っていた
22:05:35
どんなに悲しくても、苦しくても、お父さんがいれば大丈夫だとおもっていたから
22:06:06
身を寄せ合って、父と子は生きた
22:06:28
それでも、悲しみの連鎖は続く
ロリア
22:06:51
「お父さん!しっかりして!お父さん!ねぇ!お父さん!」
22:07:42
父が病で倒れたのは、ロリアが9歳になったときだった
22:08:08
「…大丈夫だよ、ロリア。お父さんが守るからね」
ロリア
22:09:01
「お父さん、どこにもいかないで…!おねがいだから…!」
22:09:38
「…ああ、もちろんだ」父は力なく笑ってロリアの頭をなでてくれた
22:09:55
でも、父は次第に衰弱していった
22:10:14
原因はどれだけしらべても分からなかった
22:10:41
母の友人の神官が
22:11:00
付きっ切りで看病をしても、治らなかった
22:11:20
どんどん弱っていく父をロリアはずっと見てきた
22:11:29
 
22:11:47
 そして、一年がたったころのある夜のこと
22:11:52
 
22:12:22
「…ロリア、笑っていておくれ」
ロリア
22:12:45
「もう、お父さんったらどうしたの?いきなり?」
22:13:05
「…もうロリアも10歳か」
ロリア
22:13:36
「うん、そうだよ。きっと、お父さんの病気を治す方法をみつけるね。いっぱい勉強する」
22:13:50
「…ロリアはいい子だね」
ロリア
22:14:26
「うん、私は…いい子だよ。お父さん」
22:15:06
「…ずっと、そばにいてやりたいのにな…お父さん、約束やぶっちゃいそうだ」
ロリア
22:15:34
「…大丈夫、お父さんは大丈夫だよ」
22:15:44
ロリアは、ぎゅっと父の手を握る
22:16:01
父もしっかりと握り返して笑ったが
22:16:15
次第に力が弱まるのが分かる
ロリア
22:17:17
「…っ、おとぅさん。…また、あえるんだよね?…そうでしょ?…お父さん…」ロリアは泣きそうになるのをぐっとこらえて、笑った
22:17:35
へたくそな笑顔かもしれないけど、ロリアは笑った
22:18:14
「…ああ、約束だ…。……ロリア、幸せになっておくれ…。愛しているよ…ロリ…ア」
22:18:32
そう言って父は息を引き取った
ロリア
22:19:16
「…みんな、私を置いて言っちゃうよ、やだ。…やだよぉ」
22:19:33
ロリアは、父にすがるように泣いた。
22:19:45
声を上げて、わんわんと思い切り泣いた
神官
22:20:11
そして、神官ともう一人の父の友人も泣いていた
22:20:25
 
22:20:33
 
22:21:00
それから程なくして、ロリアはその神官と父の友人の学者に引き取られる
22:21:42
そして、大事に大事に育てられ15歳を迎える
22:22:10
あんな一件があっても、ロリアはまっすぐに純真に育った
22:22:48
大事に守られ、何不自由なく、不満もなく育った
22:23:02
 
22:23:25
そして、15歳を迎えてから少してから冒険者となった
22:23:31
 
22:23:43
 『世界を知るために』
22:23:58
 『母のみた景色を見るために』
22:24:18
 『生まれたことに後悔しないために』
22:25:04
『残された時間を使って、精一杯がんばると誓った』
22:25:14
 
22:25:16
 
22:25:22
 
ロリア
22:26:24
「……ん、寝ちゃってたみたい」ふいに目が覚めてそばを見れば、いとしい子供達が眠っていた
22:26:51
「…大丈夫、私が守るからね。大丈夫」
22:27:50
「だから、どうか…この世に生まれてきてくれたことを憎んだりしないで」
22:28:54
「…ミオとリオを幸せにするからね、だから、どうか…
22:30:31
「…強く生きていこうね」
22:31:12
「…愛してる」そういって、子供達を見つめて囁く
22:31:22
そして、またロリアは目を閉じる
22:31:52
まだ、この幸せなまどろみのじかんを過ごしたい
22:32:08
そして、また眠りについた
22:32:18
 
22:32:21
 
22:32:58
これが、少女から女性へ、そして母になったロリア・ノーシュ
22:33:26
これからどんな物語がつむがれていくのだろうか
22:33:39
それはまた別のお話…
22:33:49
 
22:34:14
今は、彼女に休息を…
22:34:20
 
22:34:22
 
22:34:30
つづく
SYSTEM
22:34:41
ロリア様が退室しました。