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20160907_0

2016/09/07
SYSTEM
23:37:37
マオ様が入室しました。
23:38:00
 
23:38:31
 闇の中に僕は生まれた
23:39:24
 生まれる前から決まっていた運命に抗えなかった
23:40:15
 決められてた道を、決められた運命を…僕はどうしようもなく受け入れていた
23:40:22
 
23:40:47
 そんな僕のこれは今は懐かしい過去…
23:42:00
 今となっては、もう戻られぬ過去
23:42:13
 だから、語ろう…
23:42:39
 誰に言うでもないけれど、これは僕の自己満足だ
23:42:47
 
23:42:49
 
_語り手_
23:44:39
それは、昔々のお話
23:45:28
マオが、まだ男として少女ではなく、少年として過ごしていた幼い頃
23:46:09
 
23:47:11
「…サーシャ、なぜ立たぬのだ。休んでよいなど俺がいつ言ったのだ!」
マオ
23:47:55
「申し訳ありません、お父様」といって、マオは傷だらけの身体をやっとのことで起こし立ち上がる
23:48:41
「さぁ、もう一度だ。」
サーシャ
23:49:49
「はい、お父様」サーシャは頷いて、また父へと立ち向かっていく
23:50:31
「甘い!!なんだその太刀筋は!!」といって、サーシャは手加減なく地面にたたきつけられる
サーシャ
23:50:50
「…っ、申し訳ありません!」
23:51:23
「なんだその辛いというような顔は!そんな感情を出していいと誰が言った!サーシャ!」
サーシャ
23:52:32
「申し訳ありません、お父様。俺は、辛くなどありません。そんな感情はありません」
23:52:47
「当たり前だろう!さぁ、もう一度だ!」
サーシャ
23:53:39
「はい、お父様」サーシャは表情を崩さず、感情を一切出さずまた父に立ち向かっていく
23:54:17
こうして、二人の鍛錬の時間は過ぎていく
23:54:48
これはサーシャの普段の日常、変わらぬ日常
23:55:48
こうして、マオは強くなり、感情を出さぬ方法をやり方を学んでいった
23:58:08
心を殺さねばならない、笑顔など仮面として使うものだと…
23:58:25
そうして、サーシャは大きくなっていった。
23:58:39
 
2016/09/08
_語り手_
00:00:37
こうして大きくなったサーシャは、強く、強くなっていった
00:01:45
そして、狂っていったのだろう
00:03:59
自分の身を犠牲にしてでも、自分の心を無くしてでも、自分の顔をなくしてでも、自分の言葉を失っても
00:04:41
 守ることを、救済することを、背負うことを
00:05:18
 
00:05:20
 
_語り手_
00:05:53
それは、とある日のことだった
00:06:37
突然サーシャは、兄のキリヤに呼び出された
サーシャ
00:07:41
「なんだよ、兄貴」
キリヤ
00:08:35
「おい、サーシャ。俺を待たせるとは、いい度胸だな」
サーシャ
00:09:00
「急に呼び出したのは兄貴だろ」
キリヤ
00:09:33
「あ?だからなんだよ?俺をまたせていいとおもってんのか?」
サーシャ
00:10:19
「…わかったよ、ごめんな兄貴。兄貴を待たせて本当に悪かったって思ってるよ」
キリヤ
00:10:59
「おう、最初からそういっておけばいいんだよ。俺に逆らうなんて、ゆるさねぇ」
サーシャ
00:11:30
「わかったよ、兄貴。で?話ってなんだよ、兄貴」
キリヤ
00:12:43
「いいか、ありがたい事にこの俺がお前みたいな冴えない弟にだ、女の手ほどき方を教えてやる」
サーシャ
00:17:28
「おお、本当か兄貴。なんで急に教えてくれる気になったんだ」兄貴には逆らっちゃいけないと分かっているため、兄貴が機嫌がよくなるように大げさな反応を見せる
キリヤ
00:18:14
「なんだ、理由がないとだめなのかよ?」
サーシャ
00:19:17
「(…気分だな、確実に)いや、そんなことないぜ。それより早く教えてくれよ、頼むよ兄貴」
キリヤ
00:20:07
「ったく、しかたねぇな!俺についてきな!」兄は気分をよくして自慢げにサーシャを連れ出していく
サーシャ
00:21:22
「(…ほんと困った兄貴だよ)おう、すっげぇ楽しみだぜ!」兄にさえ見抜かれない作り笑顔を大きく浮かべ
00:22:45
 『(俺は、この家を継ぐんだ。こんな兄貴だって、俺はしっかり背負わなきゃいけないんだ。)』
00:23:24
『(大丈夫だ、俺は辛くなんてない。俺には、辛いなんて感情はない。)』
キリヤ
00:24:06
そうして、サーシャはあの手この手で、兄を持ち上げ兄は気分がいいのだろう
00:24:37
あらゆる自分の知識をサーシャに教え、見せ、実践させた
00:25:56
サーシャは兄が、常に機嫌がよくなるように感情を操り、表情を操った
00:26:31
時に驚き、感激し、感動し、兄を尊敬し、兄の望む弟を演じる
00:27:19
「よし!こんなもんだろ!わかったか、わかったよな?サーシャ」
サーシャ
00:28:01
「おう、しっかり覚えたぜ兄貴。さすが兄貴だよ、俺やっぱ兄貴のこと尊敬するぜ」
キリヤ
00:28:18
「だろ?っていうか、当たり前だろ」
サーシャ
00:28:27
「そうだったな、兄貴」
キリヤ
00:29:24
「よし、俺はこのあと用があるからお前はさっさと帰れ。くそ親父がうぜぇからな」
サーシャ
00:30:07
「わかったよ、兄貴。あんまり帰り遅くなるなよな」
00:30:34
「俺が親父にはせつめいしておくからさ」
キリヤ
00:31:15
「あ?なんか、生意気だなお前。まぁいい、俺が機嫌がよくてよかったな。おら、さっさと失せろよ」
サーシャ
00:31:27
「わかったよ、兄貴」
00:33:08
サーシャとて、完璧ではない。
00:33:57
未だに腹も立つこともある、だがそんなことを思ってしまう自分はまだまだ未熟なのだと自分を押さえつける
00:34:16
殺すのだ、本当の心を、言葉を
00:34:54
 背負わねばならないものはもっと大きいものなのだから、これくらいで揺らいではいけない
00:35:07
 
00:35:10
 
_語り手_
00:35:27
そして、またあくる日のことだった。
00:35:51
今度は次男であるシュウトからの呼び出しを受ける
サーシャ
00:37:03
「どうしたんだ、兄さん。俺をよびだすなんてめずらしいな」
シュウト
00:37:40
「用がないなら、お前なんて呼び出すわけ無いだろ。ボクは暇じゃないだから」
サーシャ
00:38:45
「そうだね、兄さんは俺に構えるほど暇ではないね。で、そんな忙しい兄さんが俺をよびだしてくれるなんてどうしたんだ?」
シュウト
00:39:46
「ボクは今日機嫌がいいからな、特別にとっておきのところに連れて行ってやろうとおもってね」
サーシャ
00:40:23
「へぇ、それはまた嬉しいな。どこに行くんだ?兄さん」
シュウト
00:41:39
「そんなことも教えないと分からないのか?決まってるだろ
00:44:00
といって、見せてきたものは…実に趣味に寄った雑誌でそこには様々な格好をした女性だったり、あらゆる種族の様々な変装のようなものがかかれた雑誌
00:44:31
そこには、いくつもの店のなまえだと思われる物が書かれている
サーシャ
00:45:50
「(なるほどね、新しくオープンした店か)これは?もしかして、前に連れて行ってくれたような店なのか?可愛い子がいっぱいいる」
シュウト
00:47:02
「一口で可愛いで済ませてもらっては困るな…」といって、自分の知識をひけらかしだす次男の話をサーシャは、大人しく聞いている
サーシャ
00:47:48
「さすが、兄さんだ。目の付け所が違うね。」
シュウト
00:48:21
「当たり前だろう、ボクは頭がいいからな。お前と違って」
サーシャ
00:48:55
「そうだね、俺はもっと兄さんをも見習って学ばないといけないな。」
シュウト
00:49:42
「こんなことを離している間にも時間は過ぎているんだ、ボクは暇じゃないんだ。さっさと行くとしよう」
サーシャ
00:49:56
「そうだね、兄さん」
シュウト
00:51:22
こうして、サーシャはその後いろんなところに連れまわされ、そのたびに自分の頭の良さ(?)をひけらかすが、サーシャは決して本心を見せず、兄の望む弟になる。
00:52:04
そして、気分がいいシュウトと共に屋敷へと帰ったのだった
サーシャ
00:52:38
「ありがとう、兄さん。すごく勉強になった」
シュウト
00:53:31
「ま、ボクと一緒にいたんだ当たり前だろうな」といって上機嫌で部屋に戻る兄を見送るサーシャの表情は無だった
サーシャ
00:53:55
そして、心も無だった。
00:54:55
この家を継ぐためには、こうでなくてはならない
00:55:18
心は殺さねばならない、それこそが父の望みなのだから
00:55:33
 俺はそのためだけに生まれてきたんだから
00:56:08
 
00:56:09
 
00:56:10
 
00:57:20
たとえ心を無くしても、どんなに言葉を失っても
00:57:37
俺には背負わないといけないものがある
00:57:48
そのために生まれた
00:58:26
俺が背負えば…守れるんだ
00:58:50
大事な妹を、だから俺は…
00:59:57
 
01:00:52
 だから俺は、父を愛さねばならない、家族をあいさねばならない、妹をまもらねばならない
01:01:09
 大丈夫、ちっとも何も感じないだろう
01:01:27
 俺にそんな感情をもっていいなんて、俺は言われていないのだから
01:01:31
 
01:01:32
 
01:01:33
 
マオ
01:02:55
「…今のこんな弱い僕に、感情のある僕にまもれるものがあるかな」
01:03:05
「…ううん、守るんだ」
01:03:24
「…僕がやるんだ、これは僕の責任なんだから」
01:03:57
「僕が終わらせないといけないんだ…そうだよね?…父さん」
01:04:14
今にもきえてしまいそうな声で、つぶやく
01:04:29
そして、目をとじ心を落ち着ける
01:04:53
「……さぁ、いこう。…終わらせるんだ」
01:05:24
マオの表情は、無だった。
01:05:29
 
01:05:30
 
01:06:16
こうして、月夜を照らす月のような光は闇に融けていく
01:06:39
しなやかな猫のように、すっと闇にまぎれてすぐに姿は見えなくなる
01:06:51
 
01:07:12
この先に待つ結末は、果たして光なのか闇なのか
01:07:42
それは、まだ誰もわからない
01:07:58
 
01:08:33
救済か、はたまた破滅か…
01:08:38
 
01:08:39
 
01:08:41
 
01:11:45
To Be continue...
SYSTEM
01:11:49
マオ様が退室しました。