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2015/03/09
SYSTEM
00:13:10
オルタンシア様が入室しました。
TOPIC
00:13:37
百の勇者亭・夜 by オルタンシア
オルタンシア
00:15:22
どうしてこんな時間、こんな場所にきたのかと問われれば明確な理由なんてなくて。ただ、他に行く場所がなかっただけ としか言いようがない。
00:17:20
奉仕活動で歩き回るのを覗けば、オルタンシアの活動範囲なんて小さな小さなマキシム神殿と、薄汚い安宿の一室と ここだけなのだ。
00:18:02
神殿での仕事を終えて、あとは帰るだけ となった後 それでも なんとなくあの部屋には戻りたくなくて うろうろと町を彷徨った後、ここに来てしまった。
00:18:47
幸いひと気はなくて、すっかり冷えて冷たい木のベンチに腰を下ろして ぼんやりと宿の外観を眺めていた。
00:18:50
「・・・・・・」
00:19:46
こんな時間でも、明かりの灯った窓がぽつぽつ見える。誰が住んでるのかなんて知りもしないし、恐らく知らない誰かなのだろうがー・・・
00:21:40
「・・・」カーテン越しに漏れる淡いオレンジの光は なんだかとても暖かいもののように見えた。それを この街に来たばかりのころは、 とても とても大嫌いだったことを思い出す
00:22:50
そこに暖かい家族があって 幸せに暮らしているのだろうと 勝手に想像して 勝手に嫉んで。
00:24:18
「・・・ん」 何故か今はそのころの様な激しい焦燥感はなかった。―ただ、冷えた指先が痛くて。少しだけ泣きそうな気持ちになる。
00:25:30
両の手の冷えた指先を体の前で絡ませる。少し、祈るときに似た格好。 別に、今は なにに祈ったりもしないけど
00:28:00
「・・・・・・・・・私も、  」小さく呟いた言葉は、自分でも聞えないくらい 声にもならずに消えた。
00:30:47
「・・・・・・やだな・・・ 今更、 本当 こんな、 いまになって」絡めた指をほどいて、ため息混じり 冷たいベンチに置いた。顔は、空を見上げて。
00:38:23
一人の部屋に戻るのが嫌で、逃げるようにここへきたけれど、そんなことで自分が本当に逃げたいものから逃げられるはずもなくて。それは自分が一番分かっている。
00:40:42
「・・・・・・」立ち上がって、ぎゅと冷えた手で拳を握り締める。このまま消えてしまいたい なんて思ったところで、消えることも出来やしないんだ。だから、だから―
00:44:22
べちんと両頬を気持ち強く叩いてから、唇をきゅっとかみ締めて 一度も振り返らず 裏庭を後にするのだった。
SYSTEM
00:45:19
オルタンシア様が退室しました。