GM輝夜
愛は、願いは、世界を滅ぼす――。
プロローグ
当シナリオは、〈混沌魔晶石〉の力によって魔獣化してしまった人々を解放し、その元凶に迫っていくワールドシナリオです。
さて、当シナリオでの、とある冒険者の行動は、別の冒険者に影響を及ぼします。
登場人物が異なっていようと、それはひとつの大きな河の流れのように続く物語なのです。
舞台・設定
街・遺跡
《ホデリ村》
オルレイア北部の山岳にある山村。
古代魔法文明期に、炎を手懐けた大魔術師によって生まれた、と言う言い伝えが残っています。
村にはそれを祀る祭壇があり、そこにある篝火は年中消える事無く灯し続けられています。
十年に一度、"火照の巫女"が、その年に成人を迎える少女から選ばれます。
魔女
《焔の魔女》
竜のような頭部と四肢、尻尾を持つ、体長2.5m程の魔女。
"火照の巫女"ミヨが〈混沌魔晶石〉を身体に取り込み、魔女へと変貌した姿である。
炎の魔術師の血を引くことから、火に関連する能力が顕現した。
冒険者によって討たれ、残った石はホデリ村の祭壇に供えられている。
《冷氷の魔獣》
巨大な狼の姿をした魔女。
氷のマナをバリアとして身に纏ったり、辺りを一瞬にして絶対零度にするほどの力をもって冒険者を苦しめた。
ナイトメアの少年が、両親と自分を迫害し続けた村に復讐する為、石の力を自ら手にして生まれた。
かつてより孤独に立たされていた寂しさが、氷のマナに呼応して顕現した。
《嵐の魔女》
鳥のような頭を持ち、背中に大きな翼を持つ、全長3mほどの人型の魔物。
規格外のマナを生まれもって宿していたエルフの少女、レナが魔女と化した姿。
《大地の魔女》
ロックゴーレムに似た特徴を持った魔女。
"魔女狩り"サヤに圧倒され、消滅寸前のところを冒険者によって救われた。
媒体であった少女の素性は本編中では明かされていないものの、冒険者の手によって、人間の姿へと戻った。
《雷槌の魔女》
人型の上半身に腰から下は、巨大な歯車が取り付けられた異型の魔女。
媒体であった少女の素性は本編中では明かされていないものの、冒険者の手によって、人間の姿へと戻った。
《剣姫の魔女》
《灰の魔女》
《遡行の魔女》
他の魔女には見られない特異的な存在。
普通の人間少女の姿を保っていて、魔女化と言えない様。
時間を遡ったり、停止させる時間干渉の能力を持つ。
メモ:ウロボロス
NPC紹介
“仮面の少年”(人間?/男?/?歳)
「僕はただ、この世界のマナの行き着く先が、限界が知りたい。ただそれだけだよ」
白い無地の仮面を被った人間の子供程度の背丈をもつ。
共通語を流暢に話したり、外見は人間そのものだが、この世界の生まれではないらしい。
〈混沌魔晶石〉を抱えていて、願いや力を追い求める者達に接触し、魔獣化・魔女化を誘発している。
その狙いは未だに不明。
以下ネタバレ
混沌魔晶石の力を余す事無く発揮することが出来る存在(ディーヴァ)を探している。
彼の居た世界は、石の力に溺れた者達で埋もれ、知らぬが吉と言える程の状態に成っている。
剣の導きで幾多の神を生みしラクシアで、唯一とも言える奇跡を起こす存在を捜し求めているのだ。
多くの人々へ石を渡していることには理由が在り、そもそも、そこからディーヴァが生まれる事に期待していない。
魔女の災厄で包まれた世界を生み出し、極限の状況下で石の力に触れた者の中からこそ、ディーヴァが生まれると考えているからである。
魔女を討つ力を持った存在に可能性を見出すことから、冒険者に興味をもって接触している。
ディーヴァの生まれる可能性がある世界が、たまたまラクシアだっただけで、世界を滅ぼそうなどと言う悪役的野望は一切抱えていないものの、人族としては迷惑極まりない。
“魔女狩り”サヤ(人間/女/17歳)
「おめーにアタシが倒せるかよッ!」
リーゼン地方の"魔女"を狩り回っている凄腕の剣士。
腰まで伸ばした黒髪に、炎が灯っているかのような真紅の瞳を持つ。
混沌魔晶石の力のコントロールを出来る程に、マナの扱いが柔軟で、石から微量(とは言え莫大な)の力を借りて、常人には再現出来ないような特殊な魔術を詠唱することが出来る。
ある目的のために、混沌魔晶石を集め回っているようだが・・?
以下ネタバレ
高名な大魔導師の元に姉妹として生まれ、共に天賦の才を持つと評されていた。
混沌魔晶石に手を出してしまった姉は、生まれ持った力もあり、圧倒的力を持った魔女と化してしまった。
"魔女化"してしまった姉を救い出す為、それを救うのに匹敵する数の混沌魔晶石を集めるのが目的。
その姉が"灰の魔女"といい、現在いる魔女の中で最もディーヴァに近いと称されている。
名前色:royal rose
用語集
混沌魔晶石
掌に収まるサイズの黒色の結晶。
厳密には別名があるようだが、見た目が似ていることからこう呼ばれる。
魔晶石のように砕くことで効力を発揮する。
しかし魔晶石とは別で、使用者の持つ精神力を増幅させるような働きをもつ。
潜在的に秘めている精神力が大きいほど、増幅された後の魔力も強力なものになり、神の力に匹敵するかの如く、どんな奇跡も叶える力と化す。
・・・・・・が、殆どの場合、使用者がその強大なエネルギーを制御し切れず、魔物へと変貌してしまう。
力を使いきり空になった混沌魔晶石は、魔女化した者へと翳すことで、その邪気を吸い取る働きを持つ。
強大な力を持つ魔女ほど、必要となる媒体も増えるようだ。
石の力のコントロールを出来る者は、任意に魔女化すること、姿を戻すことが可能で、更に、強力な魔術を使用する為に用いる(ここは通常の魔晶石同様に)ことも出来る。
現に"魔女狩り"サヤは、石の力を部分的に借り受けて、驚異的な魔術を武器に戦う。
その仕組みは、正に〈魔晶石〉と同様のものと言える。
予め数点分の力を秘めていて(とは言え1点で魔晶石100点分以上の力を持つ)、願う奇跡が大きければ大きいほど、一気に輝きを失う。
多くの人々は、マナの扱いに長けていない為、願いを叶える為に一回で石の輝きを失い、魔女と化してしまう。
サヤを始めとした、石の力を借り受けても魔女化しない者達は、石の輝き――輝度を0点にしないように少しずつ利用している。
それによって消耗した点数を、討伐した魔女から吸収している。
0点になり、完全に輝きを失った時に魔女と化すことは、彼女らも理解しているのだろう。
魔女化
混沌魔晶石の暴走によって魔物へと変貌すること。
"仮面の少年"もこの呼名を使っている。
厳密には、混沌魔晶石の持つ輝き(データ上、輝度と呼ぶ)を全て使い果たした場合に成り果ててしまう。
カオティックアーツ
混沌魔晶石から輝度を消費して行うことが出来る、GM輝夜卓専用の特殊行動。
絶大な威力や、神の奇跡に匹敵するほどの能力を扱うことが出来る。
しかし、使用する際には輝度が消費され、運が悪いとたった一度の使用でも即座に魔女化してしまう。
ここぞと言う場面での使用を求められることだろう。
ディーヴァ
「神々しい女神」「歌姫」の意。
作中では、混沌魔晶石の力を余す事無く発揮することが出来る存在の呼称として、"仮面の少年"が用いる。
愛や願いは、かつてより歌として伝ってきたことから。
第一章ログ
メインシナリオ
強大なマナを秘めていた少女は、一途な願い空しく、世界に災厄を齎す魔女と化した。
それでも尚、故郷にだけはその力を振るわなかったのは、微かに残った自我によるものだったのだろうか。
サブシナリオ
第二章ログ