Top > “冒険者の国”オルレイア詳細

目次

“冒険者の国”オルレイア

 リーゼン地方、ミラボア王国の北東、ムーラ河より北に位置する王国です。
 元々は、冒険者であった国王が遺跡から複数の〈守りの剣〉を発掘し、様々な要因が重なって誕生した、「国の卵」と言える城塞都市でした。
 建国された50年前からゾマ湿原に住まう蛮族の攻略を目標とし、5年前に領土の一部を制圧、これにより諸外国からも「王国」として認められることとなりました。
 王国となり国力が増した今でも冒険者たちの活躍は目覚ましく、新たに名を上げようとやってくる冒険者も後を絶ちません。

国教

 “太陽神”ティダンの信仰を推していますが、様々な人が集まるこの国では、個人の信教には特に口は出しません。(ただし、あくまで第一の神に限定されます)
 そのため古代神~小神まで、大小様々な神殿が建てられています。その中でも特に規模の大きいものが、国教たるティダンの神殿です。
 また、湿原の開拓を目標とし、ムーラ河が側にあることから、小神ながら“水の神”ルーフェリアを信仰する者も多くなっています。

守りの剣

 オルレイアには元々、国王が冒険者時代に見つけた8本の〈守りの剣〉がありました。
 ですがうち1本は蛮族の侵攻により破壊され、1本は“交易都市”パリアールに譲渡しました。
 そのため現在は6本の〈守りの剣〉があり、それぞれ古代神の神殿に安置されています。

魔航船

 オルレイアには遺跡群から発見されたコアを使い、ララ・ダストンが復元した魔航船が2隻あります。
 “アドベンチャー号”はオルレイアの王城に配備され、“ダストン号”はオルレイアとパリアールを空路で結ぶ役割を果たしています。
 陸路を使うと徒歩で約10日かかるところを、空路であれば1日で到着することが出来ます。
 そのためオルレイアとパリアールを行き来する定期便は1日おきにやってきますが、往復毎に1日の整備を挟みます。
 乗車賃は片道500Gですが、生活費と同様に払わなくてもよいことにします。(何かしらの手段で稼いでるということで構いません)

特徴

  • 国として安定してきたとはいえ、ほぼ最前線の都市であることに変わりはなく、危険地帯であることは変わりありません。
    ですが、まだまだ伸びしろのある国ということもあり、未だに各方面から人が集まり、賑わいを増しています。
  • 国王の冒険者としての成功、ゾマ湿原の一部制圧、名高い蛮族の討伐……様々な要因があり、この国には高名な冒険者が増えています。
    その話を聞きつけ、さらに多くの冒険者が、この国に集まっています。
    国も冒険者の戦力に期待している部分が多く、これまで以上に便宜を図っているようです。
  • 王国となった今でも、「ゾマ湿原の攻略に尽力した者には、身分や種族を問わず爵位を与える」という約束は継続されています。
    これも、各地から冒険者が集まる要因の一つになっているでしょう。
  • 国としては異例の、“蛮族街”という蛮族共存の街を持っています。
    様々な方面から非難する声も上がっており、宰相が胃を痛める日々を送っているようです。

NPC

国王 “冒険王”ランドール・ボルクス

(人間/男/69歳)(一人称「俺」/二人称「お前」)
技能(参考):ファイター15/レンジャー13/プリースト10(始祖神ライフォス)
コネクション:150/500/1500
名前色:
 
「俺も老いちまったなぁ。ま、後のことはガキ共に任せるか!」
 
 冒険者時代に8本の〈守りの剣〉を手に入れる事に成功し、様々な幸運や偶然が重なった結果、王として身を立てる事に成功した初老の王。
 王国となって5年が過ぎた今でも、その行動は変わらず、蛮族の大規模な侵攻などがあった際には率先して軍を率い、戦へと打って出ます。
 建国当初から頻繁に城を抜け出しては城下町にて馬鹿騒ぎを起こしているようですが、それ故に国民との距離は非常に近いようです。
 もちろん、それによる従者の胃へのダメージは免れません。最近は王子も連れ出しているらしく、従者の体が心配されています。

王子 “武の欠片”ルークス・ボルクス

(人間/男/20歳)(一人称「俺」/二人称「お前」)
技能(参考):
コネクション:
名前色:

「これをこうして。な、簡単だろ?」
 
 オルレイア王ランドール・ボルクスの息子。
 ルークスとは古代語で“光”の意味を持つ。
 王国を背負う双子王子の兄。
 名前の通り光り輝かんばかりの才能を有し、特に武術の才においては父王おも上回る。
 教養が無いわけではなく、初陣では倍以上の蛮族軍を見事に壊滅させて見せた。
 天性の魅力より、黙っていても人が寄ってきてしまうカリスマ性を併せ持つ。
 その上で人心を掌握する話術も持っており、将来を期待されている。
 ただし奔放さも父以上であり、執務室に居ることのほうが稀。
 街に下りてはあちらこちらを飛び回っている。
 無類の女好きであるため、あちらこちらで彼女を作るプレイボーイ。

 ルークスの持っている武は一切の鍛錬を行っていない。
 剣の訓練を行おうとした教官の技を一見しただけで模倣し、改良して見せただけならまだしも、
 その場で叩き伏せたといわれている。
 それ以来、ルークスは一切の鍛錬を拒否し、生まれ持った才能、才覚を振るい始めたのである。

王子 “智の欠片”スキア・ボルクス

(人間/男/20歳)(一人称「」/二人称「」)
技能(参考):
コネクション:
名前色:

「」

 スキアとは古代語で“闇”の意味を持つ。
 王国を背負う双子王子の弟。
 光ある世界の裏にある闇、オルレイアの暗部へ深いパイプを持つ。
 常に笑みを絶やさず、和らいだ雰囲気をもたらす好青年で、兄のブレーキ役でもある。
 光り輝く才を持つ兄とは対照的に、何事にも貪欲に取り組み、真理を追い求める学者。
 武に関してはまるで才はないが、兄の魅力によるものとは違う人身掌握術を持つ。
 反面、本心を明かせる友人は殆どおらず、護衛兼教育係であったのメユ・シロボマを除けば交友関係は無い。
 幼き頃より兄の才を目の当たりにし、それを越えられる力として「権力」を追い求めた結果である。
 それ故、奔放な兄とは違い、執務室へ篭る生活を送っている。
 しかし、国家に関わる大事を依頼する際や、貴重な資料を発掘する時などは積極的に動くのは、父王の血のなせる業だろうか。
 彼から依頼を受けたのなら、一流の冒険者の証だろう。

 商業、工業をはじめとして、スキアの内政力は多岐に及ぶ。
 スキアが成人を迎えて5年、オルレイアの経済力は飛躍的に増大した。
 兄と違い、国家を地盤から支える姿に信望者も少なくないという。
 一部では兄、ルークスではなくスキアに王位を継がせるべく暗躍する組織がいるというが……?

従者 “胃痛持ちの”ハーヴェスト・セルゲイ

(ルーンフォーク/男/45歳)

 

宰相 マルク・ゴールドバーグ

(人間/男/67歳)
 

騎士 “気高き”アンドレイ・マクファーレン

(人間/男/60歳)
 

切り開く者達 =クリエイターズ=

冒険者ギルド“ウィッシュ・アポン・スターズ”

 冒険者の店に依頼を斡旋する国の機関です。
 長すぎるため大抵は「Wish upon Stars」の頭文字を取って「WuS(ウッス)」と呼ばれます。
 依頼の危険度は、ここで裁定されますが、最終的な判断は各店の亭主に一任されています。

グレード制度

 “冒険者の国”の異名は、ただ冒険者が多いだけでなく、他の国にはない制度が存在するからです。

 冒険者たちは宿のエンブレムを持っていますが、そこには星形の刻印が施されています。
 星の数は、その冒険者の実績を表し、オルレイア国内であれば、それなりの権威を発揮します。
 例えば、初めて訪れた宿でも仕事の斡旋を優遇してもらえたり、国の未来を左右するような仕事を極秘裏に依頼されたり、といったことです。
 ただし、この制度は、あくまで“冒険者の国”オルレイアと、その傘下にある街ならではであり、他国では普通のエンブレムとしてしか機能しません。

 なお、この星の数は「サイトルール:冒険者の等級(PCグレード)」と連動しています。(☆100では、国王より特別な星を受け取ることになります)

百の勇者(ひゃくのゆうしゃ)”亭

 強面な巨漢の亭主と、年齢不詳の美人女将が営む冒険者の店です。
 数多くの冒険者の店が存在するオルレイアでも指折りの有名店であり、名に劣らず多くの実力者が在籍しています。
 そのため危険な依頼も多く回される一方、新米の育成にも力を入れているため、名簿は厚くなるばかりです。

NPC

亭主 バルド

(人間/男/65歳)(一人称「俺」/二人称「お前」)
コネクション:30/200/600
名前色:deepskyblue
 
「よく来たな。何か飲むか?」
 
 強面にパイプをくわえた、厳めしい巨漢の亭主です。髪をそり上げたスキンヘッドで、身長も190cmを優に超えます。
 かつて冒険者として活躍していた頃に手に入れた「サングラス」を愛用し、鼻の下には薄く髭を蓄えています。
 春夏秋冬いつでも変わらず、シャツにベスト、スラックスを通しています。(タイは暑苦しくなるからつけないんだとか)
 本人は「衰えた」と言っていますがその肉体は筋骨隆々といって差し支えないでしょう。
 口数が少なく、見た目どおり厳格な気質の持ち主ですが、その言動は後輩であるあなたたちへの情に裏打ちされたものです。
 冒険者時代に培ったコネもあって、同時期にオルレイア入りした商人たちと懇意であり、そのサポートには余念がありません。

女将 マリアンヌ

(人間?/女/年齢不詳:外見20歳)(一人称「私〈わたし〉/二人称「あなた」)
コネクション:100/400/取得不可
名前色:olivedrab

「大切な仕事があるの。受けてもらえる?」

 仕立ての良い服に身を包み、楚々とした雰囲気を持ちながら、どこか妖艶な微笑を湛えた美人女将です。
 普段は宿の自室に籠もっており、あなたたちが出会うのは専ら、表沙汰にできない依頼を仲介されるときです。
 開店当時から妙齢の容姿を保っていることや、時折、魔術師ギルドで目撃されることから、まことしやかな噂が囁かれていますが、真実は闇の中……なのですが。
 その正体は、マリアンヌ=グラン・ドール=ルメザリア=デュランディルという真名を持つ、古代デュランディル王朝の生き残りです。
 もっとも、このことを知っているのは、ごく近しい間柄の相手だけであり、そうした相手は決して余人には語りません。

探し屋 “満点笑顔”ミンシア

(人間/女/38歳)(一人称「あたし」/二人称「君」)
技能(参考):スカウト9/レンジャー7/マギテック3/シューター3/(探し屋8)
コネクション:60/180/540
名前色:dark khaki(#ABAB56)

「そこの君たち~、あたしが見つけた遺跡の地図はいかが?」

 若い頃から“百の勇者”亭で探し屋をしている快活なお姉さんです。よく年齢よりも若く見られます。
 高名な探し屋を祖父に持ち、その後を継いで探し屋となりました。今では彼女も立派な探し屋として活躍しています。
 どんな時でも笑顔を絶やさず、「困ったときはお互い様」をモットーに、様々な人を相手にしています。
 探し屋としての腕を上げた今では、魔法文明時代の遺跡や、時には神紀文明時代の遺跡も発見し、実力に見合った相手に売っているようです。
 最近は新米探し屋の育成にも力を貸しており、ノウハウを教えている姿が見受けられます。

 彼女が見つけた遺跡の入り口には、「笑顔マークを意匠化した紋章」が描かれています。

探し屋 “希望の卵”トリスタン

(人間/男/15歳)(一人称「僕」/二人称「あなた/~さん」)
技能(参考):セージ5/スカウト3/(探し屋5)
コネクション:30/150/350
名前色:

「はい! 今ならこの値段で――え? もう少し安くならないかって? ええと、そうですね……」

 若くして探し屋という職業に憧れる、少し気弱な少年です。
 まだ始めて1年の新米ですが、ミンシアを師として崇めながら成長を続けています。
 足を使った行動は苦手なようですが、様々な文献を漁って遺跡の場所を割り出すという変わったスタイルの持ち主です。
 見つけ出す遺跡は魔動機文明時代の物が多く、新米冒険者に地図を売る姿を良く見かけます。
 同じ新米として仲良くしているようですが、その気弱な性格から押しの強い冒険者に値切られることも多々あるようです。

 彼が見つけた遺跡の入り口には、「開かれた本を意匠化した紋章」が描かれています。

探し屋 “三代目”“ここ掘れ”ポーキー

(コボルド/男/12歳)(一人称「俺」/二人称「お前」)
技能(参考):スカウト5/セージ5/レンジャー5/(探し屋6)
コネクション:50/200/500
名前色:

「俺の情報は安くないぜ?」
「店主、飲み物を――よく冷えたミルクを頼む」

 “百の勇者”亭に出入りする、コボルドの探し屋です。二つ名が示す通り、“ここ掘れ”ボギーの跡を継いでいます。
 その威風堂々たる立ち居振る舞いは、一代目を彷彿とさせます。ですが、まだ襲名したばかりということもあり、ところどころで素のかわいさが出てしまうようです。
 基本的に地図を自分から冒険者に直接売り込み、時には言い値で適当な情報を売り渡し、相手の力量を測ります。

 彼が見つけた遺跡の入り口には、「肉球を意匠化したハードボイルドな紋章」が描かれています。

盗賊ギルド“ノー・ネーム”

 盗賊ギルドです。名前はありません。
 それなりに大きな街であれば自然と誕生するのがこのギルドですが、この街も多分に漏れません。
 むしろ冒険者という名のならず者が多く集まるこの国ですから、その暗部も殊更に大きいのでしょう。
 1つの都市内ではありますが随所に施設が散らばっており、特に本拠地の場所となると知る者は限られています。構成員となり、その中での地位を高めていけば何れ知ることになるかもしれません。

NPC

魔術師ギルド“オブシダン・タワー”

 魔術師ギルド・リーゼン地方ミラボア王国方オルレイア支部です。
 正式名称が長いため、黒を基調とした塔の外観から「黒の塔」と呼ばれています。
 約150年前にミラボア王国から派遣された1人の魔導師が礎を築いたと言われていますが、他の魔術師ギルドの例に漏れず秘密主義であり、内部事情について詳しく知る者はほとんどいません。
 ミラボア王国の傘下という形にはなっていますが、今ではほとんど形式だけのもので、ミラボア本国のギルドとの関係は良好とは言えません。
 導師や学生の制服には、オルレイア支部への所属を示す「絡み合う蛇と杖」を意匠化したワッペンが付けられています。

NPC

支部長 “聡明な”グランドール・ルメザリア

(人間?/女/年齢不詳)
名前色:?
 オルレイア魔術師ギルド創設時からのギルド長であり、真語魔法・操霊魔法どちらにも秀でた強力なウィザードです。しかし、名前以外の一切の情報が秘密とされており、実際に会ったことがあるのは副支部長のアフバールのみとされています。
 ギルド員たちへは月に一度訓令のような言葉を、操霊魔法によって操った胸像から発します。
 ですが、最近では利益ばかりを追求するその内容に本当に彼、もしくは彼女自身の言葉なのかと疑問に思う導師たちも増えてきています。

副支部長 “不磨者”アフバール・アラファドル

(人間/男/歳)(一人称「私〈わたし〉」/二人称「君」)
名前色:mediumvioletred
 ※別キャラクターにする?

マギテックギルド“レッド・マンション”

 マギテック協会・リーゼン地方ミラボア王国方オルレイア支部です。
 正式名称が長いため、赤を基調とした館の外観から「赤の館」と呼ばれています。
 規模としてはさほど大きくありませんが、30名いる協会役員は非常に勤勉であり、厳格な支部長の下で魔動機術の復興と普及に日々励んでいます。
 敷地内には小さいながらも(プレハブ小屋のような)教室があり、併設された二階建ての寮には15名ほどの生徒が寝泊まりしています。
 会員や生徒の制服には、オルレイア支部への所属を示す「トラドール」を意匠化したワッペンが付けられています。

依頼

 支部長であるララ・ダストンや、その助手であるマイル・フラントから直々に依頼が舞い込むことも多いです。
 主に材料集めや、実験の手伝いなどを依頼されますが、その性質上ろくでもない事になる可能性も……。

NPC

支部長 “荒れ狂う火山”ララ・ダストン

(ドワーフ/女/66歳)(一人称「あたし」/二人称「お前」)
技能(参考):マギテック15/(爆発技師15)
コネクション:100/400/800
名前色:tomato

「私は天才だ! 誰も私を止めることは出来ない! 神でさえもな!」
「おかしい。理論上、あそこで爆発するはずないんだけどなぁ……よし、もう一回作るか!」

 “レッド・マンション”の支部長です。15歳から魔動機技師としての修行を積み、わずか5年で支部長の座を射止めました。
 そう言えば聞こえがいいのですが、実は才能がある代わりに頑固で偏見が強く大変な自信家でもある彼女を疎ましく思った一部の人間が、新しく協会を作るという名目でリーゼン地方へ彼女を左遷した、と言ったほうが正しいでしょう。
 しかし彼女は持ち前のガッツと不屈の闘争心、そして自分に制裁を加えた連中へ絶対に仕返しをしてやるという鋼の復讐心によってわずか24年でオルレイア支部を今の大きさにまで育て上げました。
 その代わりに、助手の胃に多大なるダメージが与えられていることを、街の人々は暗黙の了解として微笑ましく見守っています。
 また、数年前にパリアールのマギテックギルド支部長に就任した妹がおり、時々会いに行くそうですが、なぜか喧嘩になるそうです。

 ややオレンジがかった赤い髪の毛と瞳をしています。髪型は気分によって変えているので、GMの好きにどうぞ。

助手 “疾風の”マイル・フラント

(エルフ/男/120歳以上)(一人称「私〈わたし〉」/二人称「君」/暴走時「俺」)
技能(参考):マギテック11/ライダー11/フェアリーテイマー9/(苦労人12)
コネクション:50/300/600
名前色:lawngreen

「やめてください支部長! もうマギテックギルドの予算は0です!」
「この美しい曲線美、力強いエンジン音、風を切る爽快感――なぜこの良さが分からないんですか!!!」

 “レッド・マンション”の支部長であるララ・ダストン唯一の助手にして、協会一の苦労人です。
 そこそこ名の知れたフェアリーテイマーとして各地を旅していた彼は、ある街で見かけたオートモビルに心を奪われ、マギテック協会の門戸を叩きました。その際、指導員としてララが紹介され(押し付けられ)、そのときからの付き合いとなります。
 元々気弱な性格の彼は、ララの強気な態度に四六時中引っ張りまわされ、とうとう左遷先のリーゼン地方にまでついていく羽目になりました。
 それでも愚痴の1つも(彼女の前では)こぼさずついていくその姿に、彼を慕う会員たちの数は少なくありません。
 実は、ララとは50歳以上年が離れているのですが、彼女はまだそのことに気づいていないようです。
 ララの妹であるエリアからは、会う度に“ブルー・マンション”に来ないかと誘われているようですが、自分の抜けた“レッド・マンション”がどうなるかが目に見えているため、移る気がないようです。

教授 “素材フェチ”ケミスト

(ルーンフォーク/男/33歳:外見60歳)(一人称「わし」/二人称「お前さん」)
技能(参考):アルケミスト12/セージ10/(素材収集家15)
コネクション:50/250/500
名前色:

「なんじゃ、わしから技術を学びたいのか? なら珍しい素材を持ってくるんじゃな!」
「うひひひ、そうそうこれじゃ! この肌触りがなんとも言えんのう……お前さん、なかなか使えそうじゃな」

 “レッド・マンション”でアルケミストの講師をやっている、ルーンフォークの爺さんです。
 “赤の館”に所属しているだけあり、支部長に負けず劣らずの変人っぷりを発揮しています。
 彼の素材への執着心は、アルケミストとしては正しいはずなのですが、どこか行き過ぎた愛情を持っていると言われています。
 ですが、その技術は目を見張るところがあり、彼の授業を希望する生徒は多いようです。

ライダーギルド“スカイ・ガーデン”

 ライダーギルド・リーゼン地方オルレイア王国本部です。
 正式名称が長いため、騎獣達が自由に出来るその環境から「空の庭」と呼ばれています。
 ブリーズ高原に本部を構え、オルレイア国内には出張所として馬と馬車を貸し出し出来るようにしています。そのため飛竜などを借りる際には本部まで足を運ばなければなりません。
 本部では騎獣関係の貸し出し、販売を行っている他に環境を利用した騎獣の養成を行っています。そのため、かなりの敷地面積を誇る巨大なギルドです。
 その一方で構成員はそれほど多くありません。しかし、その中には元冒険者も含まれており、少数精鋭で騎獣の養成・管理、及び周辺警護を行っています。
 また冒険者の相手をする以外にも、一般人を相手に教習なども行っていますが、場所柄もあってか利用者は少ないようです。
 構成員や生徒の制服には、オルレイア支部への所属を示す「ペガサス」を意匠化したワッペンが付けられています。

NPC

会長 “牙折れた竜(レストドラゴン)”アルクス・リートリッド

(人間/男/34歳)(一人称「俺」/二人称「君」/ナンパ時「お嬢さん」)
技能(参考):ライダー11/フェンサー8/レンジャー7/セージ5
コネクション:100/400/800/(女性の場合:50/300/600)
名前色:yellow(#FFFF00)
 
「ようこそライダーギルドへ。ところで一緒にお茶でもどうかな?」
 
 “スカイ・ガーデン”の会長です。元々はデュボールの竜騎士でしたが、相棒だった竜を戦場で亡くした末に引退しました。
 その後、各地を放浪している際にランドール・ボルクスと遭遇し意気投合、オルレイアのライダーギルド会長に就任します。
 ライダーとしての素質は高く、騎獣達と心を通わせることはお手の物です。また、勘が非常に鋭く、何かと気の回る一面がありますが、彼自身は戦闘能力に乏しいようです。
 気さくで接しやすく、やることはこなすため部下からの信頼も厚いのですが、好みの女性と見るや声をかけるナンパ師でもあります。ストライクゾーンは比較的広いらしい。
 また、今も昔も飼育主任であるセニアに手を出している様子ですが、上手くかわされ続けているようです。 
 
 髪と瞳は金色であり、派手ではありませんがそれなりのオシャレさんです。
 ライダーギルドから仕事を出す場合は基本的に彼が依頼人として説明を行うでしょう。

飼育主任 セニア・フィエリテ

(人間/女/29歳)(一人称「わたし」/二人称「あなた」)
技能(参考):ライダー7/レンジャー3/バード3/(調教師7)
コネクション:20/80/250
名前色:baby pink(#FFABD5)

「すすすすみません! わたしったら、またやってしまいました! ごめんなさい!」

 “スカイ・ガーデン”の飼育主任です。元々はデュボールで騎獣の世話係をしていましたが、アルクスに誘われてオルレイアに渡り、今では飼育主任となりました。
 特に優れた能力は持っていないが、丁寧な仕事ぶりと騎獣へ注ぐ愛情の強さを周囲から認められ、ギルド内でも慕われています。天真爛漫で話しやすい性格も一役買っているでしょう。
 ただし、とてつもないドジっ娘でもあり、よく運んでいる牧草をぶちまけます。ギルド内ではもはや日常の光景となっていますが、立ち寄った際には彼女の行動に注意した方が良いかもしれません。
 アルクスとは昔馴染みであり、嫌っているわけではないようですが、普段の彼のこともあって曖昧な態度をとり続けているようです。

 明るい茶色の髪をハーフアップにしています。瞳も茶色で可愛い服が好みですが、ギルド内では基本的に作業服(つなぎ)を着ているでしょう。
 基本的に彼女から仕事を出したりということはないでしょう。もし何かあるとすれば騎獣関係であることが多いはずです。

外回り マルタ・ポルタ

(人間/男/32歳)(一人称「僕」/二人称「あなた」)
技能(参考):ライダー5/(御者7/商人5)
コネクション:30/100/300
名前色:stil de grain yellow(#AB5600)

「あんたら、もうちょっと大人しくしててくれませんか!?」

 “スカイ・ガーデン”の外回り、つまりは営業担当です。元々はただの牧場経営主だったところをアルクスにスカウトされました。
 彼の仕事はもっぱら「ギルドの宣伝」を行うことです。冒険者の店に足を運ぶことは当然ながら、一般人を相手に宣伝を行うこともよくあります。
 また、経理に関しても彼が管理の一部を担っています。そのため会長や研究員からの無茶振りにはよく泣かされているようです。
 ギルドが正常を保っていられるのは、ひとえに彼の活躍が大きく影響していることは想像に難くありません。

 黒髪を綺麗に七三分けしています。瞳も黒で普段からきっちりとした正装に身を包んでいます。
 冒険者の宿に依頼を持ってくる場合は彼が自ら赴くこともあるでしょう。

受付嬢 ケルダ

(ルーンフォーク/女/21歳)(一人称「私〈わたし〉」/二人称「貴方(貴女)」)
技能(参考):シューター9/マギテック7/スカウト4/(役人3)
コネクション:50/150/400
名前色:sunlight yellow(#FFAB2B)

「いらっしゃいませ。当ギルドに何かご用ですか?」

 “スカイ・ガーデン”の受付嬢です。元冒険者であり、マルタの紹介によってアルクスにスカウトされました。
 彼女の仕事は表向き「受付嬢」ですが、どちらかといえば「用心棒」的な意味合いが強く、何かもめ事が起きた場合には彼女が鎮圧を行います。
 言葉使いが淡々としているため冷たい印象を受けますが、実際はそういうこともなく、ミスをしたセニアのフォローをする姿をよく見かけます。
 ですが怒らせると怖いことは間違いありません。彼女の前では騒ぎを起こさない方が懸命でしょう。

 銀色のロングヘアーが人目を惹きます。瞳も銀色であり、服装は固定されていませんが、どちらかといえば動きやすくクールなものを選びます。
 ギルド内でのいざこざには必ず介入しますが、それ以外の事にはあまり出てこないでしょう。

研究員 メニエ・クラウヘッズ

(ナイトメア/女/???歳:外見15歳)(一人称「自分」/二人称「キミ」)
技能(参考):ソーサラー11/セージ9/レンジャー5/(発明家7)
コネクション:100/350/700
名前色:vert libellule(#56AB00)

「……研究」(ぐっb

 “スカイ・ガーデン”に所属する唯一の研究員です。アルクスがどこからか拾ってきたらしく、詳細は謎に包まれています。
 彼女は普段、ブリーズ高原本部にある研究室に籠もりっぱなしであり、基本的に人前に姿を見せることはありません。ですが、研究データを取るためならば外にも繰り出す行動力があります。
 研究分野は騎獣の「食料」「調教道具」「環境設備」など、多岐にわたって研究を行っているようです。
 見た目は人間の少女ですが、物静かな態度や寡黙な性格からそう見えないことがほとんどです。ですが、研究が絡むと途端に子供っぽい一面を見せることもあります。

 深緑のウェーブがかった髪をしており、瞳は薄い緑で眠たげな表情をしています。服装は暗めでフリルの多いものを好んで選ぶようです。
 彼女が依頼を出す場合、まず間違いなく自分の研究が絡むことでしょう。ただし自分の目で確かめなければいけない依頼でもない限りは、使い魔の「ナコ(♀猫)」を使って連絡を取ろうとします。

使い魔 ナコ

(ファミリアⅡ・猫/♀/???歳)(一人称「僕」/二人称「君」/メニエ「メニー」)
名前色:mimosa(#FFD556)

「メニーはもうちょっと社交性を身につけるべきだよ。君達もそう思わない?」

 メニエ・クラウヘッズの使役する使い魔です。研究室に籠もりっぱなしで出てこないメニエの代わりとして連絡係をやっています。
 ♀猫ですが、自分のことを「僕」と称し、少し偉そうにしゃべることもあって♂猫のようにも見えるかもしれません。
 主人であるメニエのことが大好きですが、それを表に出すようなことはせず、あーするべきだ、こーするべきだと口うるさいところがあります。

 その辺りで見かけそうな三毛猫の外見をしています。
 彼女を登場させる場合、メニエ絡みの話であることが多いでしょう。メニエ自身が出てこず、彼女だけが依頼の説明に出てくることもあります。

防衛隊長 “悲運の乗り手(ウェイブライダー)”アクリル(アンクレット・リールウェイ)

(人間/男/28歳)(一人称「私〈わたし〉」/二人称「貴方(貴女)」)
技能:ライダー13/フェンサー10/エンハンサー7/セージ3
コネクション:50/250/500
名前色:light blue(#ABD5FF)

「これが今の私に出来ることですから、ええ――行きますよ、相棒」

 現在は“スカイ・ガーデン”所属の、“百の勇者”亭に所属していた元冒険者です。とある事件をきっかけに一線を退き、デュボールで仕事をしていましたが、アルクスに誘われてオルレイアに舞い戻りました。
 現在は相棒の「フラル(♀ドラゴネット)」と共に竜騎士として空を駆けています。主な役割は騎獣が暴走したときの抑止力、ブリーズ高原にいる動物や幻獣の警戒などです。
 あまり人と交流しないタイプですが、フィーのイリエムを助けた際に懐かれ、それ以来行動を共にしています。
 本人曰く「妹のような存在」とのことですが、彼を知る人によるとイリエムが元恋人によく似ているとのことであり、彼の本心は分かりません。

 容姿や性格についてはこちら<キャラクターシート:アクリルへのリンク>を参考にしてください。
 彼自身が依頼主になることは滅多にありませんが、ブリーズ高原での依頼時や、高原を通り道に使う際は案内役を務めてくれるでしょう。

名誉隊員 イリエム

(フィー/女/15歳)(一人称「(わたし)」/二人称「呼び捨て」)
技能(参考):フェアリーテイマー7/シューター7/セージ5
コネクション:20/100/300
名前色:green flash(#2BFF00)

「空を飛ぶのってやっぱり気持ちいいです! アクリル、あっちに何か見えるよ!」

 アクリルについて回るフィーの少女です。正式には“スカイ・ガーデン”所属ではありませんが、いつも彼と共にいることからほとんど職員と同じような扱いを受けています。
 魔物に襲われていたところをアクリルに助けられ、以来彼を慕っているようです。なんだかんだと世話を焼いてくれる彼のことを「兄」のようだと本人は語ります。
 その容姿は彼の元恋人によく似ており、もしかすると転生した姿なのではないかと言われていますが、真実は不明です。

 白のショートカットに蒼の瞳と薄い印象を受けますが、フィーらしく天真爛漫で元気いっぱいです。
 服も薄手のものを好んでいますが、アクリルに言われて露出度は控えさせられています。その為、若葉色のロングコートを上に羽織っているようです。
 彼女自身が依頼主になることはほとんどありません。出す時はアクリルがそばにいるでしょうが、職員達とも仲が良いためセリエと騎獣の世話をしていることもあります。

商人ギルド“タイム・イズ・マネー”

 商人ギルド・リーゼン地方パリアール方オルレイア支部です。
 正式名称が長いため、商人達の戦場である様子から「金の砦」と呼ばれています。
 防犯対策に警備隊を組織したり、信頼性の確保に役立てたりと、オルレイアにある商店のほとんどが加入しています。
 また、国内の需要・供給を計測し、国力の安定にも一躍を買っているようです。
 加入した商店には、オルレイア支部への所属を示す「“冒険王”の顔」を意匠化した盾を店舗に掲げています。

NPC

神殿関係

 オルレイアには、その都合上、古代神から小神まで大小様々な神殿が集まっています。
 古代神ほどの神殿になると、高名な大司祭がトップにいることが多いですが、大神や小神の神殿では、冒険者上がりの司祭がトップを務めていることもあります。

NPC

始祖神殿長 ノイヤール・イニーツィオ

(人間/男/41歳)(一人称「(わたし)」/二人称「貴殿/君」)
技能(参考):プリースト15(始祖神ライフォス)/ファイター13/ウォーリーダー8
コネクション:200/500/1000
名前色:

「私は君を信じよう、だが敵に回るならば容赦はしない」

 オルレイアライフォス神殿の神殿長を務める男性です。
 その風貌は神官というより、屈強な戦士に近く、しばしば誤解を招きます。
 信仰心の厚さと神官戦士として積み上げた実績から、オルレイア国王から任命されました。
 ナイトメアや蛮族に対しては、オルヴァンとの関係も考慮し、現在は中立の立場を保っています。
 表だった差別をしない一方で、有事の際は一片の慈悲もなく神殿長自ら断罪することから、戦士として現役を退いた今でも、一部の神官達からは恐れられています。

太陽神殿長 アダマス・ナヘナッツァーニ

(人間/男/72歳)(一人称「(わたし)」/二人称「君」)
技能(参考):プリースト15(太陽神ティダン)/セージ12/(聖職者15)
コネクション:100/800/1500
名前色:

 オルレイアのティダン本神殿の長を勤める、立派な口髭が特徴の初老の男性です。
 法衣を纏った姿からは厳格者のような印象を受けますが、実際はかなりくだけた性格をしています。
 本神殿では彼の下の高司祭達が業務をほとんど取り仕切っており、彼自身は大きな行事以外ではあまり姿を現しません。
 日頃彼がどんな生活を送っているのか、関係者以外は詳しいことは知らないそうです。

賢神殿長

妖精神殿長

炎武帝神殿長

戦勝神殿長

月神殿長 セレーネ=ウィーバリー

(人間/女/50歳)(一人称「(わたし)」/二人称「あなた」)
技能(参考):プリースト13(月神シーン)/レンジャー7
コネクション:80/300/600
名前色:

 物静かで温和な、人当たりの良い女性です。
 オルレイアの神殿には長く勤めており、夜の街で働く人々の相談を聞いたり、神殿付属の託児所で子供を預かったりと、市民と密接に関わっています。
 貧民街の孤児達を相手に定期的な炊きだしも行っており、下層区の人間で彼女を知らない人はいません。
 前神殿長が亡くなった際、彼女は満場一致で次期神殿長に選ばれました。
 神殿長になり忙しくなった今でも、彼女は昔と変わらず、相談や炊きだしを行っているようです。

水神殿長 マイヤ・ウォーティ

(エルフ/男/年齢不詳)(一人称「(わたし)」/二人称「貴殿/君」)
技能(参考):プリースト14(水神ルーフェリア)/セージ13/バード12
コネクション:
名前色:

 ルーフェリア神殿の神殿長を務める男性です。
 中性的な容姿と穏やか物腰、加えて名前のことも相まって、女性と誤解されることもしばしば。
 ルーフェリア本国出身であり、ルーフェリアの教えを広めるためにリーゼン地方にやってきたました。
 その際に現在のオルレイア王の目に留まり、本人の能力の高さも相まって、今の地位についたと言われています。

 このように見た目も性格も申し分ない彼ですが、ただ一つ難点を上げるならば、極度にルーフェリアを妄信しているところです。
 夢は愛しの女神であるルーフェリアをコール・ゴッドすることと公言しており、一部の部下からは残念なイケメンと噂されています。


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Last-modified: Mon, 11 Aug 2014 23:21:36 JST (3568d)