目次
ブリーズ高原
オルレイアから北北西に徒歩で2日ほどの位置にある高原です。
様々な動物や幻獣が生息する場所であり、その環境から騎獣の養成に適しているため“スカイ・ガーデン”の本部があります。
また、未探索の遺跡や天然洞窟がいくつもあり、トレジャーハンターたちがこぞってやってきます。しかし危険な動物や幻獣も多いために探索は難航しているようです。
そのほか、いつから存在しているのか分からないような風来神ル=ロウドの祠がいくつも見られ、旅人たちが利用していく中で野営地のように整備されていきました。
ライダーギルド“スカイ・ガーデン”
高原にあるライダーギルドの本部です。
オルレイアにある出張所と違い、ここでは様々な騎獣の管理や、訓練を行っています。
また、動物や幻獣に関しての研究も日々行っており、新たに騎獣として騎乗できる生物を模索しているようです。
その関係から1人の研究員は、ずっとここに住み着いているそうな。
NPCに関しては、オルレイア詳細(リンク)を参照してください。
アンフェトル山
ブリーズ高原とフルーフ荒野を分断するように広がる山です。
標高1,500メートルほどの山で、雷雨の起こりやすい山として旅人からは恐れられています。
鷹や鷲などの猛禽類が多く生息し、それに類する幻獣も多くいます。中でも特に恐れられているのは“慈雨神の使い”という異名を持つフレスベルグです。
雷雨の原因は彼女にあると言われていますが、山を越えた先にあるフルーフ荒野からアンデッドがやってこないのは彼女のおかげだとも言われています。
NPC
三幻獣 “慈雨神の使い”リーヴェニア
(フレスベルグ/♀/年齢不詳)(一人称「我」/二人称「そち」)
能力(参考):フレスベルグ+2/神聖魔法13(慈雨神フェトル)/真語魔法11
コネクション:300/800/1500(ただし穢れ持ちは不可、取得後に穢れを得た場合はコネクション消失)
名前色:sparkle green(#D5D556)
「我がいる限り、穢れは一歩も通さぬ」
アンフェトル山にいる“三幻獣”の1人、幻獣フレスベルグです。山の守護神として幻獣達の頂点に君臨しています。
穢れなき人族には興味がない一方、穢れを持つ者には一切の容赦をせずに叩き潰します。主な標的はフルーフ荒野からやってくるアンデッドの群れです。
オルレイアとは山に穢れ持ちを立ち入らせないという条件を下に友好条約を結んでいますが、約束を違えればブリーズ高原にある“スカイ・ガーデン”を襲うと宣言しています。
また、大破局の際に山へと押し寄せる蛮族を殲滅し、近隣に住む人族を助けたとして奉られているようです。
本人としては当たり前のことをしただけなのでそれを気にもしていないようですが、巫女であるラプチャーには純粋すぎる好意を向けられ、邪険に扱うことも出来ず困惑気味な姿が見られます。
ヴィーノ村
アンフェトル山の麓にある小さな炭鉱村です。多くのドワーフと少数のフロウライトが暮らしています。
山の神であるリーヴェニア(フレスベルグ)を神聖化しており、穢れから守ってもらっていることを感謝しつつ、山の幸を恵んでもらう代わりにあまり山を登らないよう旅人に注意などもしているようです。
小さな炭鉱がある他、環境を利用して葡萄の栽培を行っています。栽培した葡萄を使った葡萄酒がこの村の特産品でもあり、村のドワーフたちはこれを好んで飲んでいるようです。
このような経緯もあり、村では慈雨神フェトルの他に酒神サカロスを信仰しています。
NPC
村長&神殿長 ファム・フリュール
(ドワーフ/女/100歳を優に超える)(一人称「あたし」/二人称「あんた」)
技能(参考):プリースト10(慈雨神フェトル)/(鬼嫁7)
コネクション:30/150/300
名前色:
「あんたら、この先はリーヴェニア様の山だよ。怪我しないうちに帰んな」
ヴィーノ村の村長兼神殿長の女性です。齢100歳を超えているはずですが、衰えを一切見せないパワフルさで村人から尊敬(畏怖)されています。
一般のドワーフ女性に漏れず剛胆な性格をしており、慈雨神フェトルの神殿長らしく怒らせると非常に恐ろしい人でもあります。鬼嫁としても有名であり、亭主が村の酒場で知人たちに慰められてる姿がよく見かけられるそうな。
山神であるリーヴェニアとはラプチャーと共に何度も供物(村の名産)を運んでおり、それなりに面識があるそうな。
巫女 “陶酔の巫女”ラプチャー・オーア
(フロウライト/性別なし(思考:女)/128歳)(一人称「私」/二人称「貴方」)
技能(参考):セージ9/プリースト7(慈雨神フェトル)/(巫女7)
コネクション:30/150/300
名前色:
「リーヴェニア様ですか? とてもお優しい方ですよ?」
ヴィーノ村で巫女をやっているフロウライトです。“三巫女”の中では最年長であり、巫女としても一番長く務めています。
とても紳士的な人物であり、巫女としての仕事をしているとき以外でも進んで村人の手伝いをするなど積極的に人助けを行っています。そのため村でも村長のファムより彼女に相談する人が多いそうな。
ファムとは長い付き合いらしく、暴れ出した彼女を止められるのは村の中でも彼女ぐらいなようです。
また、リーヴェニアの巫女として彼女に陶酔しています。もはや恋する乙女のレベルで彼女のことを奉る彼女のことを、村人は風物詩として生暖かく見守っているようです。
フルーフ荒野
オルレイアから北北東に徒歩で5日ほど、アンフェトル山を越えた先にある荒野です。
夜になると大量のアンデッドが徘徊している危険な場所であり、別名“メティシエの寝床”とも呼ばれています。
そう呼ばれているのも〈メティシエの玄室〉があると噂されているためですが、真実は不明です。
その噂を聞きつけ、不死神メティシエを信仰しているノスフェラトゥ達が居を構えています。また、それらを狩るラルヴァ達の拠点も存在する他、神官団の拠点もあり、日々戦いを続けています。
ただ、神官団以外の組織は存在を確認されているものの滅多に出会うことはありません。そのため一種の災害のようなものだとも言われています。
“狂気の断罪衆”リベリオン
フルーフ荒野に存在するラルヴァの組織です。対ディゾルディーネとして行動をしており、その拠点は複数箇所に及ぶと言われています。
数は少ないようですが、厳しい荒野の環境を生き抜いてきただけあり、1人1人は折り紙付きの力を持っています。
ガルモーニャと共闘態勢を取りたいという思惑もあるようですが、召異術師もいるリベリオンとは手を組めないというのが現状のようです。
NPC
指導者 “不死の反逆者”ヴァール・リベラシオン
(ラルヴァ/女/29歳)(一人称「我ら」/二人称「部外者」)
技能(参考):ファイター13/デーモンルーラー11/スカウト7/ウォーリーダー5
コネクション:200/500/800
名前色:
「反逆者よ、出撃せよ、不死者を一匹残らず地獄へ送り返すのだ!」
「我らには不死者の血が流れている。生者を憎み、喰らいたいという邪悪な衝動や、欲望までも。
だが、我らは不死者ではない。人間だ。心を持った人間だ。
だからこそ、人として生き、人として死ぬことを誓ったのだ。
衝動も、欲望も、全てを心で律し、生きていこう……とな」
リベリオンを指揮するラルヴァの女性です。若手ながらも人間として生きようとする強い信念から組織のトップに立ち、まとめ役として指導も行っています。
自身たちに流れる不死者の血をコントロールするため、精神鍛錬を重要視し、常に修験者のように落ち着いて冷静な行動を心がけ、それを部下達にも徹底させているようです。
しかし、まだ若いラルヴァたちは血の気が多く、指導には手を焼くことも多いようだ。
規律には煩いが、リベリオンのことを共同体(家族)のように思っており、そのため仲間意識が非常に高い。
衝動に身を任せるディオミスを問題視しており、どうにか更正したいと考えているが解決策は見つかっていない模様です。
さらにレイルが自分の血を使って欲しいと来た時に彼女はすぐさま追い返そうとしたのですが、ディオミスが無理矢理押し切り、現在のような状態になっています。
ただ、レイルが来たことによりディオミスの衝動が外では多少マシになっており、レイルに手を出そうとする若い衆はディオミスが直々に殴り倒すため、結果として全体の衝動抑制に繋がっており、扱い方に頭を悩ませているようです。
異端者 “恍惚の殺人鬼”ディオミス・サクリファイス
(ラルヴァ/男/21歳)(一人称「俺達」/二人称「部外者」)
技能(参考):グラップラー13/デーモンルーラー11/スカウト9/エンハンサー7
コネクション:250/不可/不可
名前色:
「フヒヒィィィィィィィィハハハハ! 弱ぇ、弱ぇなオイ! もっと怯えろ、竦め、俺達を楽しませろ!」
「人として生きる? そんなのクソッ喰らえだ。うせろ!」
「あ? お前何やってんの? それ俺のもんだよ?」
リベリオンに所属するラルヴァの青年です。ラルヴァとしての衝動を抑えることなく、それによって得られる快楽を愛する享楽主義者でもあります。
極度の嗜虐思考を持ち「怯える顔、悲鳴、断末魔」を見聞きするのが好き。それらが満たされるならばそれ以外はどうでもいいと思っている節があります。
非常に優秀な力を持ち、これまでに狩った不死者の数も多い実力者ですが、精神的な欠陥を抱えています。隠れて荒野の旅人を襲い、血を吸うこともあるようです。
そのため規律を重視するヴァールとは仲が悪く、リベリオンのことも仲間というよりは自分の力を引き出す為の道具と考えています。
提供者であるレイルが最初やってきた時も真っ先に血を吸いました。その際に彼女が全く怯えなかったため暴力を振るい、それでも泣き言一つ言わなかった彼女に興味を持ち、独占しています。
彼女を完全に自分の所有物と考え、血を吸おうとした他のラルヴァに瀕死の重傷を負わせたことも少なくはありません。
しかし彼女が来てからは、荒野の旅人を襲うといったことはなくなり、かなりの関心を彼女に向けていることが分かります。
彼はリベリオンの中でも特別に狂った存在です。多くの存在から嫌われるような立ち位置になるでしょう。
シナリオに登場させる際はレイル絡みの話にするといいかもしれません。レイルが関わっている場合、必ず彼は出てくるでしょう。
RPする際はとにかく外道を演じるといいでしょう。癪に障る笑い方が特徴的で、ハ行音を鼻腔に響かせたような甲高い鳴き声で笑います。気分が良いときほど子音が長いようです。
提供者 レイル・ジェラーニエ
(人間/女/15歳)(一人称「私」/二人称「あなた」)
技能(参考):(市民5)/(学生5)
コネクション:50/250/400
名前色:
「私の血を、使ってほしいんです」
「私自身にはなくても、私の血には価値があるんですね? よかった……」
リベリオンにやってきた普通の少女です。自分にも何か出来ないかと考えた末に自分の血を使ってもらおうと自ら提供者として志願しました。
普段は身の回りの世話をしつつ血を吸わせています……が、血を吸っているのはディオミスただ一人です。
正確にはディオミス以外にも衝動を抑えられずに血を吸おうとする若いラルヴァもいますが、ディオミスが独占しているため誰一人として吸うことが出来ていません。
彼に血を吸われ、暴力も振るわれる毎日ですが、彼女は泣き言一つ言わずにいます。むしろ自分が役立てていることを喜んでいる節があります。
それというのも、彼女の寿命が残り3年と言われてることに関係しているのでしょう……。
彼女はリベリオンにいる唯一の人間であり、非戦闘民です。また、その考え方はどこか狂っていると言えるでしょう。
シナリオに登場させる際は、ディオミスを懐柔しようとするディゾルディーネの暗躍によって危機に陥ったりするかもしれません。
“混成騎士団”ガルモーニャ
フルーフ荒野のオルレイア側入口付近に拠点を敷く神官戦士の一団です。アンデッドの侵攻を危惧する神官戦士たちによって組織されています。
“混成騎士団”という呼び名の通り、集まった神官戦士たちの信仰はかなりばらけています。ですが対アンデッドということもあり、太陽神ティダンを信仰する者が最も多いようです。
アンデッドを掃討する他、ディゾルディーネの討伐も行おうとしているようですが、目立った功績は上がっていません。基本的にはアンデッドの侵攻を防ぐ防衛組織と言えるでしょう。
NPC
司令官 “猛る灯”オクタート・グラニエ
(ドワーフ/男/123歳)(一人称「わし」/二人称「主/呼び捨て」)
技能(参考):ファイター13/プリースト10(太陽神ティダン)/ウォーリーダー7
コネクション:100/400/800
名前色:
「さーて、ちょっくら死霊共を狩りに行くか、ついてこい若造共!」
ガルモーニャを指揮するティダンの神官戦士です。100歳を超える老兵ですが、種族柄まだまだ現役を続けています。
豪放磊落な性格をしていますが、意外なことに状況をよく見ており、自身は前線を支える壁となって的確な指示を出し、戦況を有利に進めることを得意としています。
かつて戦友と呼んでいた者は既に他界していますが、今はその娘と共に戦線を支える軍師として隊を切り盛りしています。
こげ茶色の毛に茶の瞳、髭ももっさりと生えたドワーフの親父です。常に鎧を着込んでいるため普段着はあまりみないようです。
フルーフ荒野で何か依頼を頼む時は、彼かメリッサが説明を行うことが多いでしょう。
副官 “銀指”“銀閃”メリッサ・レイディアント
(シャドウ/女/32歳)(一人称「私」/二人称「あなた様」/オクタート「おじさま」)
技能(参考):ウォーリーダー9/シューター9/レンジャー7/プリースト5(太陽神ティダン)
コネクション:100/400/800
名前色:
「おじさま、無理はなさらぬように」
ガルモーニャで副官を務めるシャドウの女性です。まだ若手に入りますが、その指揮能力から副官に抜擢されました。
射手としての腕もあり、後方支援を行う部隊のまとめ役をしながら戦況を有利に進めていくことを得意とします。
父はかつてオクタートの戦友として名を馳せていましたが、既に他界しています。そのため副官に抜擢されたのも親の七光りではないかと言われた時期もありましたが、実力でそれらの声をねじ伏せた強者です。
悲しい境遇にあるリベルタのことを気にかけており、お目付役のついでとしてお姉さんのように振る舞っています。
銀の長髪を右サイドで一纏めにしています。瞳も銀色であり、少し垂れ目がちです。服装は薄手のドレスに近いものを好みますが、戦場にいる間は機能性を重視した軽装でいます。
フルーフ荒野で何か依頼を頼む時は、彼女かオクタートが説明を行うことが多いでしょう。
姫巫女 “光華”リベルタ・サルヴァトーレ
(人間/女/18歳)(一人称「わたし」/二人称「(ファミリーネーム)様」/仲良し「~さん/呼び捨て」)
技能(参考):プリースト10(始祖神ライフォス)/(姫巫女8)
コネクション:200/500/800
名前色:
「大丈夫、ライフォス様はいつも見てくれていますよ」
信仰神の異なるガルモーニャの戦士達をまとめるライフォスの姫巫女です。組織の象徴として崇められる存在でもあります。そのため周りからは「姫様」と呼ばれています。
しかしその境遇は、生まれたときよりライフォスの加護を受けた聖なる子だと言われ、様々な道具として利用されてきた悲しい少女です。今回も戦士達をまとめる道具として利用されています。
本人はそのことを気にしていないかのように振る舞いますが、心の底では世間の女の子のように色んな事をして遊びたいと思っており、故に時折突拍子もない行動に出ることがあるようです。
自分に気をかけてくれるメリッサを「姉」のように慕っており、ガルモーニャでやっていける理由の一つになっています。
腰まで伸びた茶色の髪は少し癖があり、ふわふわとした雰囲気をかもしています。瞳は髪の色よりも白に近く、人の居ないところではぼーっとしがちです。
服は純白の(修道服に近い)ドレスを着ており、〈女神のヴェール〉を頭につけています。
彼女が依頼主となることはあまりないでしょうが、彼女の突拍子もない行動によって依頼が発生することはありえるでしょう。
“秩序なき不死群”ディゾルディーネ
フルーフ荒野に存在するノスフェラトゥたちの総称です。総称であり、一つの組織というわけではありません。
中には協力体制をとっている者もいるようですが、ほとんどの不死者は単体で組織を動かしているようです。
彼ら全てに唯一共通することは「不死神メティシエを信仰し、〈メティシエの玄室〉を見つけ出す」ということです。玄室を見つけ出したあとの運用法についてはそれぞれで違うでしょう。
フェアトラーク森林
パリアールから南に徒歩で2日ほどの位置にある森林です。
妖精たちが多く生息する森としてパリアール市民からは神聖な森として祀られています。そのため人の手はほぼ入っておらず、新鮮な空気を楽しみに訪れる人もいます。
また、森の中にはエルフィール湖と呼ばれる巨大な湖があり、そこではエルフが集落を作って妖精たちと共生を行っています。その影響もあってか、そこではフィーたちの姿もよく見られます。
そのためこの森には妖精神アステリアの加護が掛かっているという噂もありますが、真実は分かりません。
NPC
三幻獣 “遷ろう森の主”アンジュ
(スフィンクス/女/年齢不詳)(一人称「我」/二人称「そなた」)
能力(参考):スフィンクス+4/全魔法技能15(秘隠神クス)
コネクション:300/800/1500
名前色:
「我が迷宮、果たして突破できようか?」
「アンは初やつじゃのう。また遊びに来るがよい」
フェアトラーク森林に住む“三幻獣”の1人、幻獣スフィンクスです。
大破局以前から森の奥に潜み、蛮族を遠ざける結界を張り続けています。
その背景には神の使いであるということが噂されていますが、真相は彼女しか知りません。
彼女のことを知る人物は、ほんの一握りであり、彼女もそれを望んでいます。
基本的に仕事一筋であるため、他人の干渉を嫌うようですが、巫女のアンに対しては、我が子のような接し方をしているようです。
神殿長 アルエット・メログラーノ
(エルフ/女/342歳)(一人称「あたし」/二人称「あなた」)
技能(参考):プリースト9(妖精神アステリア)/セージ5
コネクション:50/250/500
名前色:
「あぁもう、あなたはもう少し大人しくしてくださる!?」
「はぁ、カルド様……く、あの小娘が妬ましい」
フェアトラーク森林にあるアステリア神殿の神殿長をやっているエルフの女性です。大破局を経験した生き残りでもあります。
そのためアンジュが大破局において蛮族を退けたことを知っており、それに感謝して森に神殿を建てることまでした信心深い女性です。
巫女のアンには毎日のように手を焼かされていますが、アンジュ自身が楽しんでいる様子なのでひとまず静観している模様、とはいえ胃が痛いことに代わりはないようだ。
オルレイアからやってきた武官のカルドに恋しており、積極的に仕掛けているようですが、あまり上手くいってないようです。
カルドと同じ村に住む恋敵のシュティルを妬ましく思っており、仲はあまり良くありません。
巫女 “自由の巫女”アン・スタン・レゾン
(グラスランナー/女/32歳)(一人称「ぼく」/二人称「きみ」)
技能(参考):バード15/レンジャー5/(巫女6)
コネクション:20/100/300
名前色:
「アンジュさま~! 遊びにきたよ!」
フェアトラーク森林にあるアステリア神殿で巫女をやっているグラスランナーの少女。“三巫女”の一人であり、アンジュを担当する巫女としては二代目にあたります。
一代目は不慮の事故で他界、巫女の不在に悩んでいたアルエットが、加護を突き破ってアンジュの元まで向かった彼女を見つけたのが事の始まりである。
グラスランナーらしくとても自由な性格をしており、一代目と違って積極的にアンジュの元に遊び……もとい、様子を見に行きます。その強引さをアンジュはおもしろがっているが、アルエットは胃を痛くしているようです。
緑髪のショートカットで、くせっ毛があります。瞳も緑色で、まん丸と大きいです。服装はホットパンツにポロシャツと、かなりの軽装で森の中を走り回っています。
彼女自身が依頼主となることは、まずありません。森で何らかのトラブルに遭っていたり、アンジュへの道を切り開く者として登場させるのがいいでしょう。
エルフィール湖
フェアトラーク森林の中にある巨大な湖です。
エルフと妖精、それにフィーが共生する自然豊かな場所であり、ケルピーやユニコーンなどの神聖な幻獣も見かけられます。
その土地柄故にエルフたちの多くは妖精神アステリア、水神ルーフェリアを信仰しています。逆に魔動機術などの機械類は嫌煙している節があるようです。
パリアールとはそれなりに交流があり、進水式の際には集落の巫女が出向くこともあります。
NPC
三幻獣 “深淵の守り手”ラグランジュ
(スキュラ/女/年齢不詳)(一人称「私」/二人称「あんた」)
能力(参考):ヘルスキュラ+6/操霊魔法15/真語魔法13/神聖魔法13(酒幸神サカロス)
コネクション:100/500/1500
名前色:
「私が好きなのは美味い酒と話し相手、それに色恋沙汰だよ」
エルフィール湖に住む“三幻獣”の1人ですが、その正体は変わり者のスキュラ族です。
争い事が面倒で嫌いな彼女は、大破局以前からエルフィール湖に潜み、のんびりとした生活を送っていました。
そのため誰にもその存在を知られていなかったのですが、大破局の際、湖にリザードマンたちが押し寄せてくることによって、その存在が明らかになりました。
居心地の良い住処を荒らされて怒り狂った彼女は、リザードマンたちを追い返し、結果として人族を助けたのです。
それ以来、彼女は湖の守り神として讃えられました。ですが、その正体を知るものは一握りであり、多くの者は幻獣だと信じています。
彼女自身、湖に住めるのならば、正体を偽ることに問題は感じていません。ですが、暇であることに不満を感じています。
そのため、彼女は正体を知るものを招き、度々暇つぶしの相手として外のことを話させます。
数年前から巫女のトルチュがその役目を務めており、気が合うこともあって親友になっているようです。
リート村
エルフィール湖に点在するエルフの集落の一つです。集落の中では規模が大きいほうです。
およそ30名ほどのエルフが生活をしており、ルーフェリア神殿もあるため、パリアールから客人が来ることもあります。
ですが、閉鎖的な思考を持つ一部のエルフたちは、これを良しとしていません。
そのため、村の中で諍いが起こることも少なくはないですが、神殿長のシュティルが、これを上手く納めているのが現状です。
NPC
神殿長 シュティル・グラツィア
(エルフ/女/24歳)(一人称「私」/二人称「貴方/貴女」)
技能(参考):プリースト7(水神ルーフェリア)/セージ3/レンジャー3/(踊り子5)
コネクション:50/300/600
名前色:
「悩みも、苦しみも、悲しみも、全て水に流しましょう。それがルーフェリア様の教えなのです。
え? 湖に流して良いのかって? ふふふ、良いと思いますよ。底に溜まるかもしれませんけれど、ね♪」
「カルド様がアリエット様と恋仲になる? ふふふ、そんなまさか。だって、若い方が良いに決まってるじゃないですか」
リート村にあるルーフェリア神殿に住み、神殿長をやっているエルフの女性です。
ルーフェリアの写し身ではないかと言われるほどの聖女であり、その神聖な雰囲気と優しさから村人からの評判も良く、慕われています。噂では彼女のファンクラブも密かに存在しているらしいです。
しかし、その心の底はドス黒く染まっており、神殿の者を畏敬の念を持って従えています。年若いながらも神殿長に上り詰めた背景には、その神聖さや信仰心以外にも理由があるのでしょう。
ただし普段から一緒にいるトルチュには本性を知られており、厄介な存在だと思っています。とはいえトルチュはそれを吹聴するような真似をせず、弱みにして仕事をさぼったりしているようなので、どっちもどっちと言えるでしょう。
村の駐在武官であるカルドのことを少なからず想っており、いつか自分の物にしてやろうと考えています。そのためアルエットとは恋敵の関係であり、仲が良くありません。
美しく長い水色の髪をハーフアップにしています。瞳は透き通った青色をしており、普段から穏やかな表情をしているようです。服装は通常の神官服か、行事の際には青色の〈セイレーンドレス〉を着ています。
もしリート村で何か依頼をする場合は、彼女が依頼主となることが多いでしょう。特にパリアールまでの護衛依頼が多いかもしれません。
彼女のRPをする際には「ふふふ」という穏やかな微笑と、その後に続く冗談っぽくも刺すような皮肉を言わせるといいでしょう。
巫女 “怠惰の巫女”トルチュ
(フィー/女/64歳)(一人称「あたし」/二人称「あんた」)
技能(参考):ミスティック10/フェアリーテイマー6/セージ3/(巫女5)
コネクション:30/200/400
名前色:
「え~? なんであたしがそんなめんどくさいことしなきゃなんないの~?」
リート村にあるルーフェリア神殿で、巫女をやっているフィーの女の子です。
好奇心旺盛なフィーの特徴を受け継いでいるものの、一方で非常に面倒くさがり屋でもあります。
基本的に怠け癖がある彼女ですが、なんだかんだと巫女としての役割は果たしています。
特に自分から進んで行う仕事と言えば、湖に住む三幻獣、ラグランジュの世話(話し相手)です。
というのも、本来ならこなさなければならない仕事を、ラグランジュの世話で忙しいと言い張り、サボっています。
事実、巫女の役目として三幻獣に関わることは最重要と言えるのですが、それにしても彼女は明らかに他の仕事をしなさすぎなため、上司に当たるシュティルも頭を悩ませています。
とはいえ、パリアールで行われる進水式の際には、きちんと巫女の仕事をこなすようです。
短めのツインテールで、深い青色の髪を持ちます。瞳も髪色に近いですが、やや明るめです。フィーらしく生地が薄くて露出度の高いワンピースを着ていることが多いようです。
彼女が依頼主となることは、ほぼありません。ですが、シュティルやラグランジュが関係する話であれば、まず顔を出すでしょう。
駐在武官 カルド・ザオバー
(人間/男/28歳)(一人称「自分」/二人称「貴方」)
技能(参考):ファイター8/レンジャー5/ライダー5/フェアリーテイマー2/(役人4/貴族3/作曲家2)
コネクション:30/150/300
名前色:
「よし、今日も村に異常なし、と……。今日の報告書も昨日と同じになりそうだな」
「アルエットさん、こんにちは。今日は何のご用で? ハーブのお裾分けですか、これはどうも……おや?
これは妙な薬効のある草ですね、取り除いておきましょう。……どうされたんです? ため息をつかれて」
「こんにちは、シュティルさん。今日は泉の様子を見に……え、これから水浴びに?
では改めて伺わせていただきます。え? 一緒にですか? いえいえ、それは少し自分には刺激が強すぎますから。では、また後ほど」
オルレイアから派遣された軍人、駐在武官です。
まだ青年といえる顔立ちをしていますが、どこか達観した落ち着きを持っています。
その背景には元冒険者という事実があり、その腕と来歴を買われて軍人となりました。
誰にでも誠実な人となり、それに、わずかながら妖精たちと対話する能力を有していたため、エルフィール湖に派遣されました。
一見すると辺境に左遷されたように思われますが、本人は割とよい環境に満足し、職務に励んでいます。趣味は散歩と鼻歌作り。
仕事柄、神殿長であるアルエットとシュティルとは交流が深いようです。
2人から好意を寄せられているみたいですが、彼にその気はありません。それも、彼の過去に関係しているようですが……。
彼の仕事は治安維持や地域住民との交流、周辺地理の調査などです。
また、オルレイアやパリアールから冒険者がやってきたときには、地元民の代わりに対応することもあります。
彼が依頼人となる場合、「エルフィール湖周辺の異常の解決(蛮族の襲撃、幻獣の異変、動植物の変化)」などが考えられます。
特殊設定
“三巫女”フリープレーテ
大破局の際に人族を守った三幻獣(実際には二幻獣、一蛮族)に仕える巫女の総称です。
巫女と呼ばれてはいますが、その中身は「フロウライト」「グラスランナー」「フィー」と、巫女として不向きそうな種族で構成されています。
彼女たちの役目は有事の際に仕える幻獣(と蛮族)の元に向かうことや、たまに様子を見に行くためであり、何らかの儀式を行う際に駆り出されたりといったことはありません。
そのためこのような種族構成でもやれていると言えるでしょう。