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“蛮族街”オルヴァン

 オルレイアからムーラ河沿いに北上して徒歩約7日ほど。
 湿原側に亜人エリア、逆側に砦エリアがあり、人族は砦エリアで生活をしています。また、亜人エリアを木壁で、砦エリアを石壁で囲った二重壁構造にした城塞都市です。
 各所に防衛設備(物見櫓や駐屯所など)があり、湿原の蛮族に対する前線基地として作用しています。

亜人

 オルヴァンに住む蛮族たちのことを指す言葉です。
 蛮族という差別的な言葉を使わないように考えられた言葉であり、敵味方の区別をするために作られたものですが、一般的には受け入れられていないようです。

砦エリア

 砦エリアには文字通り砦が建設されています。内部では軍の訓練が行われており、有事の際には街を守るために戦います。
 また、それとは別に亜人たちを監視する役目も果たしています。砦側の物見櫓には、司令官の私兵が見張りとして常に立っているようです。
 そのほか小さいながらも生活区があり、兵士用の酒場もありますが、多くの場合は亜人エリアに繰り出します。蛮族とあまり仲良くする気がない士官用とも言えるでしょう。
 また、非公開ながらも守りの剣を1本所持しており、緊急時にはこれが使われます。

亜人エリア

 亜人エリアには、亜人たちの生活区や商業区がある他、PCたちの中心舞台となる“千の鬼貌”亭があります。
 住んでいる亜人の多くは、蛮族PCとして使える種族が主になっているようですが、変わり種も多少いるようです。そういったキャラクターは、NPCとして登録された者だけと考えるのが妥当でしょう。
 また、ここに住む亜人たちは、基本的に蛮族世界では生きていけない者たちです。人族以上に戦うことが出来る者は多いですが、守られる立場の者も多いでしょう。

人族と亜人の関係

 人族の一部は、亜人たちを駒として見ている者がいます。また、亜人たちも、それを感じ取っている者が多いでしょう。
 そのため若い亜人の中には不満を露わにし、諍いを起こして捕縛されることも珍しくありません。
 オルヴァンの亜人たちが一斉蜂起しないのは、人族側の理解者と亜人側の理解者が協力をしているからであり、危険な綱渡りをずっと続けているような状態です。

NPC

司令官 “白銀の牙”ジークベルト・ヘイガー

(人間/男/41歳)(一人称「我」/二人称「貴殿/貴様」)
技能(参考):ファイター11/ウォーリーダー10/ライダー8
コネクション:200/500/1000(ただし穢れ持ちは不可、取得後に穢れを得た場合はコネクション消失)
名前色:silver(#CCCCCC)

「すべては“人民”のために!穢れを祓え!」

蛮族街、砦エリアの統治を担う軍人です。
オルレイア宰相から任命され、半ば左遷という形で蛮族領の監視役につきました。
統率力、政治力、共に秀でた優秀な男ですが、徹底した人族主義思想の持ち主であり、蛮族は駒としか見ていません。
ナイトメアに対しても快く思っておらず、国内ではナイトメアを放逐しようとあらゆる策を講じたことから、
ナイトメアの弱点とされる“銀”に例えて、“白銀(しろがね)の牙”という二つ名が付きました。
ゾマ湿原防衛隊長で、融和派であるライオネルとは、たびたび意見が衝突します。
オルレイアが“冒険者の国”である事から、冒険者に対しては敬意を持って対応します。
しかし、穢れを持つ者に対しては別で、高圧的な態度をとることもあります。

副官 “湿原の狐”フェアグリン・ソラズ

(エルフ/男/83歳)(一人称「(わたし)」/二人称「君」)
技能(参考):シューター12/レンジャー10/マギテック7
コネクション:300/800/1000
名前色:oriental green(#00AB81)

「やれやれ……ジークベルトは、いささか粗暴すぎる。」

蛮族街に建てられた司令部の副司令官です。
鋭い眼光と張りついたような笑みは、考えていることを悟らせません。
ジークベルトを補佐する職責にありますが、立場としては、蛮族排斥派にも、蛮族融和派にも属することなく、中立を貫いています。
かつてのゾマ湿原攻略で大きな手柄をたて、一時期は竜騎士が持つほどの兵団を手にしましたが、
ある問題を起こしてからは、実質的な権力の無い、副司令の地位に甘んじています。
“湿原の狐”の異名の由来ともなったその戦いぶりは、今も亜人に恐れられるほどです。

隊長 “小太りの獅子”ライオネル

(人間/男/20歳)(一人称「オレ」/二人称「名前」)
技能(参考):ファイター9/エンハンサー7/ウォーリーダー5
コネクション:10/100/200
名前色:auripigment(#FFD52B)

「オレはライオネル。好きに呼んでくれよな」

蛮族街にある前線基地で、主に防衛を担う軍隊の隊長です。オルレイア王から任命されました。
きさくな人柄と、福福しい体が特徴で、部下達からは親しみを込めて“小太り隊長”と呼ばれています。
生まれは貧しく、孤児として育ったため、名字を持ちません。
それながら、幾多もの戦攻で身を立てた努力家として名を知られています。
熱心なライフォス信者ですが、「今でもライフォスは蛮族との融和を試みている」という独自の解釈をしていて、
亜人にも友好的に接し、共に訓練をする姿も見られます。
その姿勢はジークベルト率いる司令部には疎ましく思われていて、防衛隊と司令部の衝突は日常茶飯事です。

領主 “角無き賢竜”サエルミア・タスカナ

(ドレイク/女/?歳)(一人称「(わたくし)」/二人称「あなた」)
技能(参考):コンジャラー13/グラップラー11/セージ8
コネクション:300/600/1600
名前色:neptune(#560081)

(わたくし)、サエルミア・タスカナは、“亜人”を団結させる深い決意を、ここに誓います」

蛮族街の亜人エリアを治めるドレイクです。
紫のヴェールに身を包んだ濃艶な美女で、有無を言わさぬ存在感を放ちます。
ドレイクの力の象徴である魔剣を無くしたため、建国以前はそれほど高い地位にはなく、
オルレイア王の“お気に入り”になったことで、領主となったと言われています。
しかし、今日まで亜人が一定の地位を保ち、大規模な暴動を起こさないでいるのは、
まぎれもなく彼女の為政者としての才能によるもので、今では蛮族街の人々から尊敬されています。
亜人を蔑み、追放しようとするジークベルトのことは信用していません。

鍛冶師 “黒煙の鍛冶師”ゲッダン

(ダークドワーフ/男/142歳)(一人称「俺」/他人称「お前」)
技能(参考):(武器職人10)
コネクション:100/400/800
名前色:burnt sienna(#AB562B)

「お、お前らがいつかサイクロプスを倒すって信じてるから、俺は炎と戦うんだぜ」

亜人エリアで鍛冶をするダークドワーフです。
イグニダイト加工の方法を知る腕の良い鍛冶師であり、その加工を専門として店を開いています。
ずんぐりむっくりとした体に白めの肌ですが、顔は鍛冶により赤茶けています。
普段から防火用のサングラスをかけているため見た目はいかついですが、外すと案外つぶらな瞳をしているかもしれません。

千の鬼貌(せんのきぼう)”亭

 オルヴァンに存在する唯一の冒険者の宿です。オルレイアでも名高い“百の勇者”亭にちなんで名付けられました。
 店の略称として“千鬼”亭や“戦鬼”亭などと呼ばれています。
 風来神を信仰する陽気なダークトロールの男性が亭主をしており、その他数名の従業員がいます。
 基本的に軍では対応しにくいことを依頼として扱っていますが、亜人や人族からの依頼も取り扱っています。
 また、オルレイアのグレード制度に習って「星」によるグレード分けも行っているようです。

NPC

亭主 “鬼貌の主”バーレンツ

(ダークトロール/男/182歳)(一人称「我/(わたし)」/二人称「貴様/お前」)
技能(参考):
コネクション:
名前色:

「はっはっは、貴様、良い眼をしている。いつか強くなったら、一度、手合わせといこうではないか」

 3mものダークトロールの巨躯に、勲章とも言える傷痕を無数に刻んだ貫禄のある漢です。
 その姿はまさに歴戦の戦士だった証であり、鬼貌亭の亜人たちの頭として相応しい実力と人望を持ち合わせています。
 しかし見た目に似合わず、普段はアロハなどのトロピカルな服を好んで着ているようです。
 
 基本的には陽気で温厚な性格ですが、本気で怒らせると凄まじいことでも有名です。
 また、風来神を信仰しているだけあって、時々ふらりと居なくなることも少なくありません。困ったものです。

料理長 リーバー

(コボルド/男/24歳)(一人称「オレ」/二人称「お前」)
技能(参考):全技能5(?)
コネクション:
名前色:

「コボルトだと侮るなよ、新米? モノを見た目で判断するのは、冷めた料理よりまずいぜ」
「やめんかバカモノ!」

 コック帽子に白い作業着を身につけた年老いたコボルドです。
 身長は120cmほどで、隻眼に眼帯をつけています。もふもふの白い髭と眉毛も特徴的で、言動に反して見た目は愛らしく、もふもふです。
 普段は鬼貌亭の料理長を勤めていますが、バーレンツが留守の時には冒険者の面倒をみることもあり、職人気質も相まって、あらゆる面でそつが無い、コボルドの中のコボルドでもあります。
 すべての技能において、種としての限界を迎えているという噂がありますが、本人は否定していて定かではありません。
 得意料理は、手ごねハンバーグのオニオンソースがけ。お手製の保存食が美味すぎることでも有名です。
 
 RPの際は、カッコいいキャラクターを心がけると良いでしょう。
 また、もふもふされた時は怒ります。台詞を参照してください。

召異ギルド“スノウ・グレイブ”

 ギルドと銘打っていますが、他のギルドのように表立って活動をしているわけではなく、盗賊ギルドと同じような存在です。
 身の潔白を証明する召異術師たちの意志を込めて「白の墓」と呼ばれています。
 街の地下に施設を持ち、召異術師たちのために召喚場所の提供や、それらに必要な道具の販売を行っています。
 また、邪悪な召異術師を討つための退魔師的な組織も小規模ながら持っており、日々健闘しています。

NPC

マスター “墓守の主”イリアス・スクエア

(ナイトメア/男/年齢不詳)(一人称「(わたし)」/二人称「若造」)
技能(参考):デーモンルーラー15/ファイター13/セージ9/ウォーリーダー8
コネクション:
名前色:

「───墓を荒らす者に、鉄槌を。」

 片目に眼帯を付け、言葉少なに物事を語るナイトメアの男性です。
 その眼帯の奥には目は存在せず、また片腕は魔法によって作られた擬似的な物だとも言われています。
 基本的には他に干渉せず、また自らに干渉することを嫌います。
 唯一“魔神”を用いた犯罪や、それ絡みの事件であると、自ら事件解決に乗り出すでしょう。

受付嬢 “黒耀”エメル・ライト

(ルーンフォーク/女/4歳:外見20歳)(一人称「(わたし)」/二人称「貴方/貴女」)
技能(参考):セージ10/フェンサー9/レンジャー9/エンハンサー7
コネクション:
名前色:

「──今日は、何用でしょうか。」

 機械の目を静かに光らせる、ギルドの受付に位置する、才媛の外見をした魔動人造人間です。
 基本的に調査の依頼等は彼女から行われ、また召喚場所の手配、材料の調達、或いは裏切り者の発見まで、彼女の仕事は多岐に渡ります。
 現在、ギルド自体が誕生してまだ若いことも有り、そのノウハウを伝えている光景も時々見受けられます。

退魔師 “紫煙”ヴィル・ナイトハルト

(人間/男/24歳)(一人称「俺」/二人称「お前」)
技能(参考):ファイター9/デーモンルーラー9/エンハンサー7/ライダー5
コネクション:
名前色:

「俺の仕事が無いのが一番だ。」

 オルレイア近郊に存在する、魔神等が多々目撃される地域出身の若者です。
 彼はその場所故か、自らも召異術師としての実力を持つとともに、邪悪な召異術師の潜伏先を嗅ぎ付ける動物的な“カン”の持ち主でもあります。
 その得意技を活かし、所詮退魔師のトップとして日々目を光らせると共に、周囲には気付かれないために昼行灯を装い、街を徘徊している姿が目撃されています。

商人ギルド“タイム・イズ・マネー”

 商人ギルド・リーゼン地方パリアール方オルヴァン支部です。
 正式名称が長いため、人族と亜人の架け橋という意味から「灰の橋」と呼ばれています。
 商人たちの身を守るほか、亜人たちに金の価値を教える役割を率先して行っています。
 ですが中には腐敗した構成員も存在し、主に借金取りのために亜人をいいように扱う者もいるようです。

NPC

支部長 “灰被りの教師”アルメイラ・シュトラーゼ

(エルフ/女/92歳)(一人称「私」/二人称「貴方」)
技能(参考):セージ9/ファイター7/(一般技能:商人6/教師8)
コネクション:100/400/800
名前色:dress to empress(#D5002B)

「お金は大事ですよ。その価値を学びましょう。」

 “灰の橋”の支部長を務めあげる女性です。ロングストレートな緋色の髪がトレードマークです。
 元は、オルレイア支部“金の砦”で、新人の商人たちに様々な知識を教える役割をしており、多くの有望な商人の後押しをしてきました。
 “蛮族街”オルヴァンが開拓されて、新たに商人ギルドの支部を立ち上げる際に、教育能力と温厚な性格が目に留まり、支部長に抜擢されました。
 亜人へ金の価値を教えたり、商人としての心構えを教えたりする教室を毎日のように開いています。
 開催場所は様々で、時たま、千の鬼貌亭の片隅で見られることもあります。
 実務能力はあまりないと自覚しており、信頼している副支部長に実務をほとんど委任しています。
 時たま上がる腐敗した構成員がいるという報告には心を痛めていますが、副支部長の対処で大丈夫だろうと楽観しています。

副支部長 “灰の受皿”フラン・ビブーティ

(人間/女/32歳)(一人称「手前」/二人称「貴殿」)
技能(参考):セージ7/レンジャー3/(一般技能:商人7)
コネクション:
名前色:gray(#888888)

「手前どもはさまざまな中間地点の境界線上を歩む者です。貴殿はどちらに転ぶでしょうね。」

 “灰の橋”の副支部長を務める女性です。誰に対しても丁寧な言葉で話す、銀縁眼鏡をかけた妙齢の女性です。
 実務が不得手なアルメイラに変わり、支部の実務を一手に引き受けている才女です。
 元は、オルレイア支部〝金の砦”で働いていましたが、友人であるアルメイラがオルヴァン支部支部長に抜擢された時、彼女の誘いに乗って副支部長に就任しました。
 まずはオルヴァンの地に商売を根付かせることを目標としており、そのためには非合法な手段も取らねばならないと考えています。
 腐敗した構成員がいることは把握していますが、問題が表面上に浮上してこない限り黙認しています。
 その代わり、腐敗が表に出て、現地住人からの訴えが一定数を超えた場合はしっかりと対処を構築し始めます。
 そうすることで、現地住人にも商売というリスクとメリットを認識させようという狙いがあるのです。
 ですが、腐敗した商人に有益性を見出した場合、対処に多少の手心が加えられ、より良い発展を促してもらうこともあります。
 このことは、温厚なアルメイラには、あまり好ましくない手法であるということも認識しているため、すべて独断で実行しています。

構成員 “灰の守り手”グレック

(ダークトロール/男/51歳)(一人称「儂」/二人称「お前」)
技能(参考):ファイター9/レンジャー5/(一般技能:傭兵7)
称号:“名誉人族”
コネクション:
名前色:daphne(#AB2B81)

「契約は問題ない。これより3日間、儂はお前の護衛だ。」

 アルメイラが現地で雇用したダークトロールです。
 最初期はあまり信用されていませんでしたが、徐々に信用を勝ち取り、数年前に前任者から商人護衛チームのリーダーに抜擢されました。
 基本的に無口な巨漢であり、トロールの種族柄戦いを好む傾向にありますが、契約を順守し、味方を最優先することから、“灰の橋”内での評価は高いです。
 彼の護衛対象の多くは、初めてこの町にやってきた商人であり、彼と一緒に行動している様子を街中で見せることで新しく来た商人であることを周囲に知らしめています。
 また、最初にグレックと相対したときの商人の反応も、商人のオルヴァンでの適正を判断する材料として有益になっています。

構成員 “灰人”ミサキ

(ラミア/女/29歳)(一人称「わっち」/二人称「汝」)
技能(参考):セージ5/グラップラー3/(一般技能:商人5)
称号:“名誉人族”
コネクション:
名前色:canary yellow(#FFFF81)

「金があれば何でもできるのじゃ。血も生活も買える、素晴らしい文化じゃの。」

 オルヴァンができて最初期の頃に、アルメイラの教育を受けて商人の道を歩み始めたラミアです。
 純粋無垢な性格だったのが幸いしたのか、すんなりと金の大切さを受け入れ、人族との共存もできるようになりました。
 しかし、純粋すぎたのか金の魅力にすっかり取りつかれてしまい、最初に考えることは金になるか否かという思考回路になっています。
 金儲けを最優先するため、勇み足を踏んで失敗することもありますが、いつの間にか元の地位にまで這い上がってきています。
 その執念はすさまじく、灰の橋に住む金の廃人を略し、“灰人”という二つ名で呼ばれています。
 金儲けが第一義なので、亜人の中でも使いやすい奴という認識が蛮族街の人族の中でも広まっています。


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Last-modified: Mon, 13 Oct 2014 20:02:18 JST (3505d)